「インタビュー」2PMオク・テギョン、"キャラクターを演技する時も、できるだけ私の中に持っている邪悪な姿を引き出そうと努力した"「ヴィンチェンツォ」

※あらすじ・ネタバレになる内容が含まれています。

2PMオク・テギョンケーブルチャンネルtvN土日ドラマ「ヴィンチェンツォ」放送終了の心境を明らかにした。
テギョンは3日、所属事務所51Kを通じて「『ヴィンチェンツォ』を撮影した8か月間、多くのことを学び、先輩たちとスタッフの方々がこのドラマを作るためにどれほど多くの努力をしてくれたかを認識した」として、「忘れられない初の悪役への挑戦であり、撮影しながらもとても楽しく幸せだった。『ヴィンチェンツォ』を愛してくださり感謝する。みなさんのもとにすぐに新しい姿でお目にかかる」と伝えた。

テギョンは「ヴィンチェンツォ」序盤には、法律事務所の末っ子弁護士チャン・ジュヌとして登場して清涼なビジュアルはもちろん、子犬のような魅力で視聴者に記憶された。チャン・ジュヌが、実はバベルグループの本当のボスであるチャン・ハンソクだったという事実が公開された後は、お金、名誉、権力をすべて手にして自分の思いのままに操ろうとするチャン・ハンソクの狂ったような野心をうまく表現して視聴者の視線をとらえた。

以下、所属事務所51Kが公開したオク・テギョンの一問一答。

Q.ドラマ「ヴィンチェンツォ」を終えた感想が気になる
8か月間、「ヴィンチェンツォ」と共にしながら楽しく幸せだった。振り返ってみると、「ヴィンチェンツォ」を撮りながら、多くのことを考えたと思う。今回のドラマを通じて多くのことを学び、先輩たちとスタッフの方々が、このドラマを作るためにどれほど努力されているのかが認識できた。「ヴィンチェンツォ」を通じて初めて悪役に挑戦したが、「チャン・ジュヌ=チャン・ハンソク」というキャラクターを演じるために悩んできた8か月という時間をずっと忘れられないと思う。最後に、「ヴィンチェンツォ」というドラマを愛してくださった視聴者の方々にも感謝する。

Q.「ヴィンチェンツォ」のシナリオを初めて読んだときにどのような印象を受けたか。「チャン・ジュヌ=チャン・ハンソク」というキャラクターからどんな魅力を感じて出演を決心したのか気になる。
天然のインターン弁護士チャン・ジュヌが、最終的に「ヴィンチェンツォ」最高の悪党であり、反転の鍵を握った黒幕だということを知ったとき、とてもやりたかった。お惚けでチャヨンだけを見つめる末っ子弁護士「チャン・ジュヌ」の善良な顔の中に悪魔のような心がいっぱいに詰まっていて、自分の利益のために誰に対しても容赦なく利用して殺してしまうという二重的な面が共存するということがとても魅力的だった。また、「ヴィンチェンツォ」を通じてオク・テギョンの別の姿を視聴者の方にお見せできる機会になると思い出演を決心した。

Q.後になって正体が明らかになるキャラクターなので、演技のトーンをつかむのが簡単ではなかったと思う。意外さを見せて演技における妙味も感じたと思うが、チャン・ジュヌ=チャン・ハンソクというキャラクターを演技しながら一番気を使った部分は何か。
チャン・ジュヌとチャ・ハンソクは質が違うキャラクターだが、実は「ひとり」であり、最終的には悪党のチャン・ハンソクを演技するのがチャン・ジュヌだと思ってキャラクターに接近した。サイコパスでありソシオパスであるチャン・ハンソクが、序盤で法律事務所の末っ子弁護士チャン・ジュヌとして間抜けな姿を見せるが、これはまた、人の中でうまく付き合うようなそうでないようなぎこちなさからくるのもだとキャラクターを理解した。また、チャ・ハンソクがバベルグループの会長として前面に出るようになってからは、韓国を思うままにしたいという野心から手段と方法を選ばず残酷な行いをするが、そのようなチャン・ハンソクの姿を、まるで欲しいものを手に入れてこそ満足する幼い子供が駄々をこねているように表現しようと努力した。

Q.悪役を演じた感想と、今回の作品のエンディングをどのような意味として解釈したのか。「チャ・ハンソクの最後」の結末について。
劇中の「チャン・ハンソク」は、単なる悪役というより冷たさと温かさなど、様々な面がある悪党だから魅力的だった。悪役に初めて挑戦したが、完全に私と別の人物を演じるというよりは、私が持っているいろいろな部分の中のひとつの姿を最大化して見せようとした。だからチャン・ハンソクというキャラクターを演技する時も、できるだけ私の中に持っている邪悪な姿を引き出そうと努力した。

「ヴィンチェンツォ」のエンディングは「勧善懲悪」という言葉がよく似合う結末だったと思う。ストーリーが進むにつれてハンソクの悪行がひとつずつ明らかになるが、演技しながらもハンソクの最後は果たしてどうだろうか?本当に凄惨な報復を受けたら良いとずっと考えていたと思う。現実なら不可能な、すっきりとしたエンディングで気に入っている。

(2ページに続く)

2021.05.03