◇ “4ドル”のキム・ヨンチョルなど、ミームマーケティングの恩恵を受けたシニアモデル
シニア俳優が改めて前面に浮上したきっかけにいはミームマーケティングが挙げられる。よく知らなかった中高年の俳優たちの過去の映像をYouTubeで容易く接することができるようになった上、中高年俳優の登場シーンを大部分こっけいに編集した“ミーム”で触れ、親しみやすいためだ。
バーガーキングが2019年のモデルに抜擢した俳優キム・ヨンチョルが代表的な例。ドラマ「野人時代」でキム・ドハン役を演じたキム・ヨンチョルは米軍との交渉過程で「4ドル」というセリフを繰り返す姿が一種のミームに定着した。キム・ヨンチョルは若い世代にも「4ドルおじさん」と呼ばれ、高い人気を博し、これがモデル選定の主な理由と考えられる。
同じハンバーガーチェーンの「マムズタッチ」も2018年に俳優イ・スンジェを起用した。イ・スンジェは保険広告に登場し「聞くも問い詰めもしない」というセリフで印象を残し、これがまもなくミームに変化した。マムズタッチの広告もイ・スンジェが出演した保険広告をオマージュし若い世代の視線を虜にした。2020年には「恩恵を受けた(コスパがいいという隠語)」という言葉を反映し、女優のキム・ヘジャをモデルにオファーしたりもした。
チンタオ(青島)ビールも今年新しテレビCFモデルに“短命ガプス”として知られた俳優のキム・ガプスを抜擢した。キム・ガプスは登場するドラマが早く命を落とす役柄を一手に担い、彼が演じたシーン集が一種のミームとして話題に上る状況。チンタオビールは彼の“短命”イメージを生かしておいしい料理やチンタオビールを飲む途中に息絶える姿を表現した。
ある業界関係者は「2019年に“4ドル”の流行語で第二の全盛期を迎えたキム・ヨンチョルのバーガーキングの広告から最近まで、シニアモデルの活躍が目立っている」としながら、「普段はMZ世代が核心ターゲットであるブランドが発想の転換としてシニアモデル戦略を取り、若い世代とコミュニケーションを図り良いリアクションを得ている」と指摘した。
WOW!Korea提供