韓国大ヒット映画「7番部屋の贈り物(邦題:7番房の奇跡)」のモデルとなった人物、チョン・ウォンソプ氏がこの世を去った。
韓国メディアによると、チョン・ウォンソプ氏の訃報はピョ・チャンウォン元「共に民主党」議員によって明かされた。
ピョ元議員は29日、自身のSNSを通して「15年収監された後、無罪判決を受けた司法被害者のチョン・ウォンソプ氏。国家賠償を受ける権利にも苦しみながら永眠なさった」と伝えた。また「公正な天国では、苦しむことなくゆっくりと休んでいただきたい」と追悼した。
故チョン・ウォンソプ氏は1972年9月、カンウォン(江原)チュンチョン(春川)市で当時9歳の娘に性的暴行し殺害した容疑で起訴され、無期懲役の判決を受けた後、1987年12月に仮釈放された。以降、2007年この事件は虚偽自白を強要され操作されたものだとわかり、再審を勧告。結局、2011年の再審で無罪が確定した。
この事案は「7番部屋の贈り物」というタイトルで映画化され、2013年の公開当時、韓国で1200万人の観客を動員しヒットを記録した。
同作品は、ある日予期せぬ事件に巻き込まれ、濡れ衣を着せられた主人公ヨングと、同じ刑務所の7番部屋に収監されている仲間が、ヨングの娘イェスンを刑務所に招待するために繰り広げる物語を描いた。ヨング役を演じたのは俳優リュ・スンリョン。そのほかパク・シネ、オ・ダルス、パク・ウォンサン、キム・ジョンテ、チョン・マンシクらが出演した。
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