【時代劇が面白い】惜しまれる孝明世子の早世/朝鮮王朝のよくわかる歴史17

26代王は誰か?
純元王后は1857年に68歳で世を去りますが、朝鮮王朝の政治を停滞させた張本人の1人です。
世界はまさに、激動の時代を迎えていました。欧米列強がアジアに進出する中で、朝鮮半島も激流に呑み込まれようとしていたのですが、朝鮮王朝は「相変わらず旧態依然」といった状況でした。
王という自覚がないままに自堕落な生活に溺れていた哲宗は1863年に32歳で絶命します。相変わらず政治を牛耳っていた安東・金氏は、自分たちの操り人形になりそうな人物を王にかつぎました。
それが26代王の高宗(コジョン)です。
しかし、安東・金氏のもくろみは、もろくもはずれました。


高宗の父であった興宣大院君(フンソンデウォングン)が非常に有能で、巧みな政治手腕で安東・金氏を政権の要職から次々にはずしたのです。
こうして、約60年間も続いた勢道政治は終わりを告げました。
(次回に続く)

文=康 熙奉(カン ヒボン)
提供:韓流テスギ
http://tesugi.com/

 

李成桂が太祖として即位!/朝鮮王朝のよくわかる歴史1

王朝の基盤を作った太宗/朝鮮王朝のよくわかる歴史2

世祖と「死六臣」の対決/朝鮮王朝のよくわかる歴史3

正祖は貞純王后を処罰しなかった/朝鮮王朝のよくわかる歴史15

正祖の改革をつぶした貞純王后/朝鮮王朝のよくわかる歴史16

2021.01.18