これにガンテは「僕は誰かを守り保護することに疲れた。そうやって生まれて無理にすることだった。もうそれではなく、これからは僕の目標として見ようと。家族を命がけで守ることはとても素敵なようだ。誰でも触れれば、絶対にただではおかない。奪われたら見つけるまで追う。僕が守り抜く。必ず」と答えた。
すると、ムニョンは「その家族に私もいるの? 」と聞き、ガンテはムニョンの手を握って「家族写真を撮ったら、家族でしょ」と微笑えんだ。ムニョンもやはり目頭を熱くしながら笑みを浮かべた。家に帰ってきたムニョンは家族写真をかける所を説明し、「ついでにリモデリングしようか。男2人の部屋も狭くて…あなたは私と併合して」と話した。
これにガンテはニョンに「僕が他の所に行って暮らそうと言えば行く? 行くだろう」と聞き、ムニョンは「お兄さんがまた蝶の夢を見る時になったのか。心配しないで。私がぱっと蝶を捕まえてあげる」と答えた。すると、ガンテはムニョンを抱き締めて、「そんなんじゃない。もし、蝶が現れても絶対に殺さないで。君はそうしなければならない。僕がまた、怖気づいて逃げられるじゃないか」と、淡々と話した。
ムニョンは「私がぱっとついて行って脚を折らなきゃ」と言い、ガンテは「逃げないよ」と答えた。これにコ・ムニョンは約束の印を押し、ガンテに唇を重ねた。
以後、病院に出勤したガンテはオ・ジワンにサンテが受け取ったメッセージを見せてあげた。さらに、「誰かが渡した可能性もある」と話した。これにジワンは「病院で起こる変な感じがこれのせいか。病院の人たちを誰も信じないで。僕も。当分の間、お兄さんをよく見て」と答えた。
これにガンテはサンテに見知らぬ人に気をつけてと話したところ、ムニョンにも連絡して「扉をちゃんと閉めたか。むやみにドアを開けてあげないで」と心配し、ムニョンは「心配してくれることがとても嬉しい」と、幸せに感じた。
一方、デファン(イ・オル)は状態が悪化し、ヘンジャはこの事実をガンテに知らせた。これにガンテはコ・ムニョンにコ・デファンの状態を伝え、ムニョンは「知っている。院長から聞いた。なぜ皆は死ぬ時に免罪符を受けようとするんだ」と文句を言った。
「君は辛くない自信があるのか。王様の耳はロバの耳。言葉を打ち明けて臆病が出ないとこれからお父さんに話す機会がない」と話した。これにムニョンは「言うべき言葉も後悔する言葉もない」と断言した。
ムニョンは考えに浸り、ジュリに連絡して「王様の耳はロバの耳…これを言おうと呼んだ。もし私の父の下で君が生きて、私があなたのお母さんの下で生きていたら、ちょっと変わったのだろうか」と聞き、ジュリは「君はもう死んだ。礼儀がなくて」と答え、ムニョンが大きく笑った。
ムニョンは「私はお母さんがとても怖かった。みんな私のそばに来なかったが、その子だけ私を訪ねて来た。その子と逃げようと思ったが、母が遮った。お父さんは私が母のやり方で育てられている時、たった一度童話の本を読んでくれた。ところで私はそのたった一度の記憶が消せない」と本音を打ち明けた。
その時刻、ヘンジャはデファンを尋ねた。デファンはそんなヘンジャに「私があまりにも大きな罪を犯した。ところが、許しを求める人がない」と述べ、ヘンジャがデファンの手を握った。これにデファンは「私が妻を殺した。あの女は人を殺しておきながら鼻歌を歌った」と、過去を回想した。
過去のデファンは殺人事件のニュースに接し、何か変な感じがしてムニョンの母親に「新しく見つけたおばさん、今日は何故来ないのか。君が殺したのか」と尋ねた。これにムニョンの母親は「そうなぜ生意気に振る舞うの。心配しないで。誰も知らない」と笑い、デファンは「私の娘が君に似て怪物になりかねない」と言った。2階の手すりからコ・ムニョンの母親を落として、死んだ母親を貯水池に捨てた。
デファンは「私があの女を殺した時に…ムニョンがその全てを見た。幼いものが全て見てしまった。ムニョンは全て知っている」と涙を流した。その時、そこを通りかかったガンテがこの内容を聞き、ガンテは「だからムニョンも殺すつもりだったのか」と尋ねた。これにデファンは「ムニョンも母親のように怪物になるんじゃないか。怖くてそうした。あの子には罪がない。私が罪人だ」と答えた。
デファンの病室から出たヘンジャはガンテに「あんなことを経験しながらもコ先生はよく大きくなったね」と話した。翌日、デファンは息を引き取った。ムニョンはガンテ、サンテと共に父親を送って家に帰ってきた。
家に来たムニョンはガンテに「私、この家を売ろうか、何でも新しく始めたい。この家を売って、イ代表の出版社を作ってあげて、残りのお金でキャンピングカーを買って。目的地なしで遊びに行こう」と話した。これにガンテは「お金を使うついでに君が僕を食べさせて」と話した。
すると、ムニョンは「ヒモ男のコスプレだ。本当にあなたが望むことを言ってみて」と聞き、ガンテは「学校に通いたい」と答えた。さらに、ムニョンに「君は何で童話作家になったの」と尋ねた。
ムニョンは「童話の世界をよく知っているから。私は父が作ってくれたこの城で、本当にお姫様だった。もともとお姫様たちの人生はみんな大変だ。エンディングだけ好き」と苦々しく語った。すると、ガンテは「エンディングが良ければ全て良いんだ」と慰めた。
翌日、3人は病院に出勤した。患者たちがサンテを歓迎しながら、「ついに扉を見つけたね」と、絵の完成を祝った。絵を見たサンテは蝶の模様を見て「あれは僕が描いたのじゃないのに。あれはお母さんを殺したおばさんの蝶だ。あの蝶がどうしてあそこにあるのか。あの蝶がお母さんを殺したのに」と言い、不安がった。
サンテの言葉に衝撃を受けたムニョンは自身の母親を思い出して、ガンテに「どうか違うと言って」と慌てて席を離れた。絵を描いた人物は他ならぬヘンジャで、ムニョンの母親だった。
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