「取材レポ」K-POPの熱風で日韓が一つに!「日韓交流おまつり2013 in Tokyo」でキム・テウら出演!

20130922-nikkan19

 

 

 

9月21日と22日の2日間にわたって、東京・日比谷公園にて「日韓交流おまつり2013 in Tokyo」が開催された。5回目となる今年は「21世紀の旅を共に」をキーワードに、日韓太鼓共演や舞踊など伝統芸能をはじめ、いまや世界の味覚として知られる“キムチ”作りなど食文化にいたるまで体験コーナーも含めた盛りだくさんのコンテンツで繰り広げられる最大規模の日韓交流行事。そして、同イベントの最後を飾る「未来へ共に旅立とう!」がテーマの第4部として恒例のK-POPコンサートが開かれた。

 

当日直前までベールに包まれていた出演者は、ソロで活動中ながらも実力ではK-POPの大御所的風格を備えたアーティスト、キム・テウを筆頭に、2011年韓国デビューの6人組女性アイドルグループ A Pink、4人組ガールズグループの Jewelryが花を添えた。

日本からは 甘さのあるパンチの効いた魅力的なボイスのR&Bディーバ、JAMOSAが合流し、コンサートのクオリティをさらに高めた。

 

20130922-nikkan22

 

 

古家正亨とYumiの息の合った司会でステージがスタート。

トップバッターで登場したJewelry が「Look at me」を健康的な美脚を誇示するような、セクシーでパワフルなダンスパフォーマンスを披露した。「ボーカル担当のセミです」「ボーカル担当のウンジョンです」「ラップ担当のクールなジュヨンです」「ボーカル担当のベビーフェイス、イェウォンです」と日本語で一人ずつ自己紹介した後、それぞれについて“一人一人の個性が強いことが魅力”とした上で、各自の担当を加えて紹介した。セミは「色白な肌担当」、ウンジョンは「グループで一番長身なので、長くて細い脚担当」、ヘソ出しルックのジュヨンは「ウエスト担当。サイズは21~22インチ(53~55センチ)ぐらい」と、細くてしかも引き締まったウエストを羨望のまなざしを浴びながらアピール。

 

最後にイェウォンが「私はエネルギー担当」と答え、ジュヨンの「見せて!」のつっこみに、低めの力強い声で「Jewelryファイティン!」と叫んでみせた。「日本で正式に活動したことはありませんが、SNSなどを通して日本のみなさんが応援メッセージを送ってくださって感謝しています。こうしてお目にかかれてうれしいです。日本で活動するときには、ぜひ応援してください」とメッセージを笑顔で語って、現在の4人のグループになってから発表したキュートで軽快な「Back It Up」で会場の雰囲気を一気に盛り上げた。

 

イェウォンが客席に「私たちの最後の1曲になりました。私たちはステージを去りますが、また今度必ず日本に来ますから、そのときは応援してくれますか?」と投げかけると、観客は大きな拍手で応え「Hot&Cold」をパワフルなラップと透明感のある歌声をセクシーダンスに重ねて、Jewelryらしさを印象付けた。

 

20130922-nikkan24

続いて日本代表 JAMOSAが、大ヒットしたドラマ「美咲ナンバーワン!!」(日本テレビ系)の主題歌「何かひとつ feat. JAY'ED&若旦那」を一曲目にセレクト。歌の最後に「あなただけの何か一つ、大切にしてください」と短くもしっかりと胸に届くメッセージを伝えた。

福岡出身のJAMOSAは、韓国の友達も多く韓国料理や音楽も含め大好きな国であることや、韓国製のパックもたくさん持っていて肌の調子がいいこと、U-KISSのKEVINとELIとのコラボ経験など、東京より近い国“韓国”との関わりを意味深げに明かした。

 

20130922-nikkan16

 

そして「この日韓交流おまつりは、日本と韓国の文化、ステキなものをシェアして仲良く頑張ってやっていこうという願いが込められていると思います。私の最後の1曲ですが、一生懸命歌います」と語り、MVにデヴィ夫人が出演したことで話題を集めた「SHINING」を、甘く芯の通ったキレのある歌声で傷ついて強くなる女心を観客の心に響かせるように熱唱し、JAMOSA色に染め替えた。

 

 

20130922-nikkan29

次に大きな歓声に迎えられ、制服をアレンジしたような衣装でA Pinkが登場。左右にクマのプリントが入ったラブリーなミニスカートでキュートなダンスとともに大ヒット曲の「NoNoNo」を披露。

 

「アンニョンハセヨ。A Pinkです」とあいさつした後、「リーダーのチョロンです。お会いできてうれしいです」「メインボーカルのウンジです」「元気娘ナムジュです」「成熟した末っ子ハヨンです」「(日本語で)初めまして。ボミです」「こんばんは。ナウンです」と自己紹介する間にも、会場のあちこちから声援が飛び交って客席に熱気が充満。

会場に設置された韓国料理のブースにちなんでナウンとハヨンは「トッポギ」、ボミは「韓国風のり巻」、ナムジュが「キムチチゲ」ウンジは「チョングッチャン(=納豆鍋)」をチョロンが「チャプチェ」をおすすめ韓国料理として挙げながら、実際に料理上手な一面を紹介し合って、トークにも仲の良さとかわいらしさを散りばめた。またこの日、来日の際に空港で出迎えてくれた多くのファンへの感謝の思いも忘れずに語った。

20130922-nikkan17

 

 

続く「MY MY」を歌う前にウンジが「この曲は、皆さんと一緒に歌いたい曲なので、まず応援法(掛け声)を一緒に練習しましょう!」と呼び掛け、ナムジュがワンフレーズを歌い、ファンが「マイマイ」と合いの手を入れる掛け声練習をしてからスタート。 声の“ふれあい”を 観客とともに楽しんだ後は、日本語でナムジュが「短い時間でしたけれど、みなさんに会えてよかったです」と笑顔であいさつ。ハヨンは「だんだん寒くなりますから、風邪に気をつけて。元気な顔でまた会いましょう!」と、観客への思いやりの一言で大きな拍手を集め、最後の曲「BUBIBU」をキュートなダンスで、特有の爽やかな可愛らしさで魅了した。

 

20130922-nikkan30

 

 

トレードマークのサングラスに、グレーのジャケット、黒のベストとパンツでコンサートのトリを飾るキム・テウが登場。ドラマ「紳士の品格」の主題歌「High High」のノリのいい軽快なイントロが流れると、「ソリチルロ(大声で叫べ)~!」と叫んで、元godのメインボーカルとしても定評の揺ぎ無い歌唱力と豊かな声量で軽く(!)熱唱。特に「ハイハイ~♪」の部分は、客席にマイクを向けて一緒に歌うように促して、ドラマの1シーンが脳裏をよぎる隙さえ惜しむように、急速に観客をキム・テウワールドへと引き込んでいく“カリスマ”のパフォーマンスを披露した。

 

約1年ぶりの来日に日本語で「こんばんは。初めまして」とあいさつ。さらに「日本に来るたびに驚くことがあります。日本できちんとソロ活動をしたことはないんです。それなのに、プラカードを作ってくださったり、携帯電話の画面にキム・テウではなく、コム(=クマ)・テウと表示してくださったり」と客席にいるファンを指差し、「ニックネームで呼ばれるのはうれしいんですが、本当の名前がコム・テウだと思っている方もいるんじゃないかと…(笑)」と。そして日本語で「私の名前はキム・テウです」と念を押すように自己紹介して笑いの渦を広げた。

 

20130922-nikkan25

 

 

また、今回の特別なステージについての所感を尋ねられ、「先ず、2020年の東京オリンピック開催決定おめでとうございます」と答え、会場から温かい拍手が送られた。

そして久しぶりに日本のファンに会えたうれしさに加え、長い間会えなかったことを詫び「素晴らしい公演がここで終わるのではなく、この後にもみなさんの良いエネルギーとか糧になればと思います。日本と韓国の絆がより強いものとなり、こうした素晴らしい公演、イベントが増えれば、僕もたくさん日本に来ることができるので、そういう時間が増えたらいいです」と真摯に語った後「僕、良いこと言うでしょ!」と、自画自賛で笑いのオチをつけるトークセンスが光った。

 

20130922-nikkan28

 

 

2曲目にはドラマ「IRIS」の挿入歌「夢を見る」を熱く歌い上げた。

最後に「海外で公演をするたびに感じることですが、言葉は通じなくても、音楽という共通語で意思疎通ができることは本当に素晴らしいと思います。今日一緒に出演したA Pink、Jewelryをたくさん愛してください。そしてこれからもK-POPの僕の先輩、同僚、後輩などずっと応援してください。あらためて今回のおまつり開催おめでとうございます。日本と韓国がお互いに支え合い、発展していければいいなと思いますので、みなさんも韓国を応援してください。僕も日本を応援します。韓国に帰ってみんなでそうしていけたらと思います」とまとめて、ラスト曲「愛の雨」を「立って一緒に踊ってもいいです。一緒に楽しんでください!」と余裕のパワー全開で熱唱。

会場がオールスタンディングで最高に盛り上がる中、JewelryとA Pinkもサプライズでステージに再登場。

ともに踊ってK-POPで日韓が一つとなった貴重なひとときを最後まで盛り上げた。そして大きな感動を作り上げたステージで、キム・テウ、A Pink、Jewelry 横一列に並んで丁寧にお辞儀をして、コンサートは幕を閉じた。

 

取材:Korepo(KOREAREPORT INC)

 

日韓おまつり2013 公式ホームページ http://www.nikkan-omatsuri.jp/

2013.09.28