韓国政府が予算を投じ、K-POPのオンライン公演のためのスタジオを設立する。人気グループのBTS(防弾少年団)が先ごろ行った初の有料オンラインコンサート「BANG BANG CON The Live 」 で収めた成功を、他のK-POPアーティストも共有できるようにする狙いだ。
企画財政部によると、政府はK-POPをはじめとするKカルチャー、K防疫などの韓国ブランドを全世界に広げていく政策(K+X政策)の予算として、2021年度(1~12月)は総額6961億ウォン(約620億円)を配分した。今年度比42.7%増額する。
Kカルチャー分野の主要課題のひとつがオンライン・非対面での韓流拡散で、これに関連した予算を今年度の4億ウォンから21年度は340億ウォンに大幅増額。290億ウォンを投じてK-POPオンライン公演のためのスタジオを設立し、公演制作を支援する。
新型コロナウイルスの流行で、K-POPだけでなく世界の公演産業は苦境にある。そうした中でBTSが行った「BANG BANG CON The Live 」は最高同時接続者数が約75万6600人を記録する成功を収め、有料オンラインコンサートの先例を示したと言える。
企画財政部の文化予算課長は「BTSと違い、中小規模のプロダクションに所属する歌手は現実的な問題によりオンラインコンサートをしたくでもできる環境にない」と述べ、こうした歌手たちにもチャンスを提供する意味でオンライン公演スタジオを設立すると説明した。臨場感のあるK-POPコンサートを自宅で楽しめるよう、「実感型」の公演スタジオを整備する方針だ。