栄養士SHINOさんが紹介。韓国の健康食材を使った”韓たん”レシピ
普段から韓国料理はよく作りますが、暑さで食欲が落ちたり、ミネラル不足による疲労がたまりがちな夏は、特に抗酸化作用の高い食材や腸内環境を整える食材を積極的に摂って、免疫力を高めたいですね。また、クーラーなどで体を冷やす事も免疫力の低下につながるので、血流を良くし、体を温める食材も上手に使っていきたいものです。
キムチは発酵食品で、発酵が進んで酸味が出てきたものは加熱すると酸味が和らぎますので、純豆腐(スンドゥブ)のような鍋に向いています。
白菜には食物繊維が多く含まれるので整腸作用があり、また、パプリカは抗酸化作用が高いビタミン類を多く含みます。野菜とたんぱく質が一品で沢山取れる栄養バランスの取れたレシピです。
◆豚みそキムチのサムパッ
キムチは植物性の乳酸菌を多く含み、これは胃酸に強く生きたまま、腸まで届き、腸内環境を整えます。キムチを加熱せずに巻いて食べることで乳酸菌を効果的に摂取することができます。
豚肉は疲労回復効果のあるビタミンB1を多く含みます。この吸収率をアップするアリシンは、玉ねぎ・にんにくに含まれているので、一緒に炒めるのがベストです。主食・副菜・主菜が整ったバランスの良い一品です。
◆鶏のゆず茶照り焼き
ゆずにはリモネンという成分が含まれており、血行を促進する力があるので、体を温めて冷えを予防します。また、皮に含まれる香り成分であるシトラールにはストレスを軽減し、気分を落ち着かせるリラックス効果があります。ビタミンCも豊富なので、活性酸素を取り除いて免疫力アップ・風邪予防にも効果的です。
鶏肉はたんぱく質が豊富で、体内では作られない必須アミノ酸がバランス良く含まれています。酵素やホルモン、免疫力を高める抗体を生成する役割も持っていますので、健康を維持するうえで、毎日欠かさず摂取したい栄養素です。
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