●EXO-SC
クライマックスが近づき、EXOのセフンとチャンヨルによるユニットEXO-SCがステージへ。夏感満点のチルなデビュー曲「What a Life」を海をバックにデュエットして、さっそく2人の歌声の相性の良さを証明する。大きく手を振る「Rodeo Station」を挟んで、「オンラインだからって手を抜いちゃダメです! 最後まで楽しく遊びましょ」とリクエストしたように、彼らのナンバーは肩肘張らずに自然体で聴けるものが多数。それでいてモノクロの背景が喪失感を匂わせる「Fly Away(Feat. Gakeo)」 など、どこか切なくて泣けてきてしまうのは、彼ら自身が作詞・曲に関わっていることも大きいのだろう。最後は都会的なレトロ感ある「1 Billion Views(Feat. MOON)」で、親指を立ててフィニッシュ。「また会える日を楽しみにしていてください」というチャンヨルの言葉が叶う日を心待ちにしたい。
●SEAMO
威勢よく登場して、Yellow Stageのトリを飾ったのはSEAMO。ヒット曲「ルパン・ザ・ファイヤー」になだれ込めば、誰もが知るメロディーの上で弾丸ラップが放たれ、画面を超えて心躍るパーティー感が伝わってくる。SPYAIRとコラボした「ROCK THIS WAY」で熱く燃え立ったあとは、同郷のKURO(HOME MADE家族)とCrystal Boy(nobodyknows+)をゲストに呼び込み、「ON&恩」で地元愛を表明。エルガーの「威風堂々」をモチーフにした「Continue」で“負けたら終わりじゃない、やめたら終わり”と歌いあげて感動を呼ぶと、急遽のアンコールが。「コロナが終息したらライブ会場でまた会いましょう!」と「マタアイマショウ」を贈り、感動のフィナーレを飾った。
「a-nation」初のオンラインライブは、コメント欄で自分の“推し”を初見の視聴者にアピールするなど、ファン同士のコミュニケーションがアーティストへの理解を深める結果になっていたのが特徴的。直接会えないぶんだけファンの熱量は高まるのだと確認させてくれた、実に意義深い2020年の「a-nation」だった。
(取材・文/清水素子)
「a-nation online 2020」Yellow Stage」
Beverly/超ときめき♡宣伝部/EXO-SC/原因は自分にある。/ハラミちゃん/James Lu(盧子杰)/M!LK/Peter Fish/ピコ太郎/Red Velvet/SEAMO/Timo Feng(冯提莫)/Yoanna(孫尤安)
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