「イベントレポ」EXO-SC、Red Velvet、M!LK、SEAMOらが色鮮やかに 染め上げた「a-nation online 2020」Yellow Stage

●Red Velvet
ここで韓国発のRed Velvetが、場の空気をハード&クールにシフトする。まずは、始動したばかりのグループ内デュオIRENE & SEULGIが待望の「Monster」を日本初披露。太いビートに乗るアイリーンとスルギの妖しさは息を呑むばかりで、ジョイとイェリが加わっての最新曲「Psycho」も、曲調の甘さと表情を失くした黒一色のビジュアルが不穏なギャップを醸す。毒気のある“Velvet”サイドで観る者を翻弄すると、「夏の暑さを飛ばしてくれる曲を準備しました」というMCからは一転、涼やかで愛らしい“Red”サイドで魅了し、「Red Flavor」の最後は全員カメラに向かってニッコリ。洗練されたパフォーマンスで、“セクシーなのに可愛い”を体現してみせたのはお見事。

●Timo Feng(冯提莫)

白いドレスに身を包んで現れたのは、中国の生配信プラットフォーム“闘魚(ドウユウ)”で活動するTimo Feng(冯提莫)。「大家好」と挨拶して歌った「Sunshine Girl」(moumoon)の透明感ある声は愛らしさ抜群で、色白の美貌と相まって今後の台頭を予感させた。

●ハラミちゃん

鍵盤の上を流れるように躍る指さばきと、そこから響く抑揚豊かなピアノ音が、YouTubeへの動画投稿から1年でデビューまで至ったハラミちゃんの実力を明らかにする。痛快なグリッサンドを決めたLiSAの「紅蓮華」など次々にヒット曲をカバーして耳をとろけさせる一方、恍惚とした表情でカメラに視線を向けるアピール力も大きなポイント。初披露したオリジナル曲「ファンファーレ」のダイナミズムに、無尽蔵のポテンシャルが光っていた。

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2020.08.30