#2.鉄の壁のようでさらに開けたくなる“鉄の壁”ポイント
兄には世界中の誰よりも優しいが、逆にその他の人には1%も神経を傾ける余裕がないムン・ガンテの人生は入り口もない壁に囲まれた城そのものだった。 特に、5話でしきりに下心を見せてまとわりつくコ・ムニョンをナイフのように遮断して“鉄壁の男”の面を実感させた。 さらに、6話では、「行かないで」というコ・ムニョンの言葉にも断固として転じない姿には彼の心の中にある固く閉じた扉を感じさせた。

自分に片思いするナム・ジュリ(パク・ギュヨン)の告白を聞く前に拒絶する態度も極めてムン・ガンテだった。 「僕みたいなやつを思わないで。僕にはその資格がない」という配慮に満ちた言葉だったが、いかなる余地も残さなかった。

#3.一緒に泣きたくなるほど涙腺を刺激する“胸痛”ポイント
4話でガンテはコ・ムニョンが書いた「ゾンビの子」を読みながら自分の過去を思い出し、悲しみに満ちた嗚咽をあげた。兄のためにいつもしっかりと生きなければならなかったガンテがひとりでいるときに初めて軟弱な本音をみせた。 ガンテが抱えている命の重さと傷がそのまま響いた。

6話で兄をコ・ムニョンの城に残して一人で帰ってきた家で契約書の内容を見たガンテの涙もさらに胸を締め付けた。兄に思いっきり殴られたのに、自分のためにキャンピングカーをもらうように書かれた破れた契約書の内容が体より心を痛くさせる。

このようにムン・ガンテの一挙一動、生きてきた人生とまた変わっていく姿を繊細に表現し演じるキム・スヒョンに魅かれざるを得ない理由であり、今後の展開をさらに期待させる。

「サイコだけど大丈夫」は毎週土・日曜日の午後9時に放送中だ。