【時代劇が面白い】ド・ギョンス主演『100日の郎君様』の世子とは何か(歴史編)

妻は世子嬪

未来の王である世子の教育を科挙出身の参上官に任せることによって、さまざまな効果が見込めた。
まず、国家の理念をきちんと把握できるようになるし、世子と官僚たちの人間的な付き合いも深まる。
そして、世子や侍講院の官僚たちは王になる日に備えて、どのように国を治めるかを繰り返し討論する。その中で自然に世子と官僚たちの間には理念の共有と人間的な連帯が形成される。
また、世子は10歳過ぎに結婚するのが通例だった。
世子の妻は「世子嬪(セジャビン)」と呼ばれた。
一般庶民の場合は10代後半に結婚するのが普通だったのだが、それよりも世子の婚礼は早かった。

これは世子に任命されること自体が大人になったという意味だからだ。
そして、在位中の王が亡くなると、いよいよ世子が新しい王として即位し、すべての権力をもつようになるのだった。

文=「ヨブル」編集部

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2020.07.04