パク・ソジュンが主演した『梨泰院クラス』は、韓国では2020年1月から3月まで放送された。すでに放送を終えて3か月以上が経っているが、その熱気はいまだに続いている。とにかく、心に残るドラマだった。
梨泰院は復活の街
『梨泰院クラス』は、最終話の16話が3月21日にJTBCで放送された。そのときに注目されたのが最終話の視聴率だ。
なんと、16.5%の数字を挙げた。
この数字のどこが凄いのか。
地上波ではなく、ケーブルテレビでこれだけの視聴率を獲得したのだ。
もし地上波なら、ゆうに30%以上に該当する数字だ。
しかし、『梨泰院クラス』が凄いのは、数字以上のインパクトを残したことだ。
世の中にドラマの数はたくさんあるが、『梨泰院クラス』ほど、見ていてこれほど感化される作品は滅多になかった。
とにかく、『梨泰院クラス』というドラマは、主役のパク・セロイの復讐劇がメインのストーリーになっていたが、それ以上に凄かったのは、人生の生き方について共感できる部分が本当に多かったということだ。
実際、今の時代にパク・セロイというキャラクターはどんな意味を持っているのか。
もともと、パク・セロイは融通が利かない男で、頭を下げることができずにすべてを失った。辛い境遇に遭い、そして梨泰院(イテウォン)にやってきた。
梨泰院と言えばソウル有数の繁華街で、人間の欲望が渦巻く街だ。その中で、パク・セロイは大いに刺激を受けて、新しい人生に踏み出していく。言ってみれば、梨泰院は復活の街になったわけだ。
今は混沌とした時代だが、その中でもチャレンジ精神に溢れる若者たちがいる。その象徴となったのが、梨泰院で新しい挑戦を始めたパク・セロイだった。
彼は、復讐を果たすことをモチベーションにして、外食産業でナンバーワンになるという壮大な夢を追い続けた。そうした勇気を持った若者たちが、新しい時代を作っていく。
パク・ソジュンが演じたパク・セロイに、勇気をもらった人が多いことだろう。だからこそ、『梨泰院クラス』は最終話まで人々を刺激し続けたのだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
コラム提供:ロコレ
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