朝鮮戦争70周年をむかえて陸軍が企画したミュージカル「帰還」が、新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)再拡散の影響で開幕が延期になった。
30日、「帰還」の制作会社(株)インサイトエンターテインメントは「6月4日から14日までの『帰還』の公演を取り消して、開幕を6月16日に延期する」と、明らかにした。
制作会社は「新型コロナの再拡散に関連し、28日に政府の発表があった」とし、「首都圏の大衆利用施設の運営を中断するという政府防疫強化措置により開幕を延期することになった」と、説明した。
当初陸軍は、観客間の間隔を2m以上離すなど、政府の防疫指針を遵守して公演を開く計画だったが、新型コロナが再拡散の兆しを見せて、大統領府請願掲示板に開幕延期の請願が上がってくるなど憂慮が相次ぐとすぐに延期を決めた。
「帰還」は、朝鮮戦争の戦死者の遺体発掘を素材にした陸軍本部の創作ミュージカルで、陸軍に入隊したアイドルグループのメンバーの出演が確定して関心を集めた。 EXOのディオ、シウミン、Wanna One出身のユン・ジソン、FTISLANDのイ・ホンギなどが出演する予定だった。
制作会社は「払い戻し手続きがスムーズに行われるように最善を尽くす」とし、「公演再開に合わせて全スタッフと俳優、陸軍本部とインサイトエンターテインメントは、良い舞台で報いるために努力する」と、説明した。
一方、大統領府請願掲示板には27日、「地域社会コロナ拡散を惹起させる可能性がある国防部制作ミュージカル『帰還』の開幕を延期または取り消してください」という題名の請願文が掲示された。
作成者は「該当公演は、韓流スターアイドル将兵を多数起用し、主観客層は学生、外国人、軍人で一般ミュージカルでなくK-POP公演に近いと見ることができる」とし、「新型コロナ拡散のまた別の出発点になる可能性がある」と、主張した。
作成者は、△外国人観客の流入 △前売り者と実際の観覧客が違う可能性があり、実際の観覧客名簿を確保するのが困難 △軍将兵団体観覧 △多数の学生観客の流入 △狭い公演会場などの憂慮事項を具体的に言及した。