ミン・ヒジン256億ウォン放棄提案、HYBE沈黙の真意…K-POP業界を巻き込む分争



「NewJeans」の制作を手がけたミン・ヒジン前ADOR代表(現OOAK RECORDS代表)が、訴訟終結を条件に256億ウォン(約25億6000万円)のプットオプション代金を放棄すると公開提案した。しかしHYBEはこれに対し公式な立場を示しておらず、両者の分争は依然として出口を見いだせない状況だ。

ミン前代表は25日、ソウル市チョンノ(鍾路)区で緊急記者会見を開き、「勝訴の対価として得る256億ウォンを、別の価値と引き換える決断をした」と語った。そして「256億ウォンを手放す代わりに、現在進行中のすべての民事・刑事訴訟を即時停止し、分争を終結させたい」と提案した。

この256億ウォンは、いわゆるプットオプション(株式買収請求権)に基づく代金だ。一定条件のもと保有株式を相手に買い取らせることができる権利で、12日にソウル中央地裁民事合議31部(ナム・インス部長判事)はHYBEに対し255億ウォン相当(約25億5000万円)の支払いを命じる原告勝訴判決を下している。

ミン前代表は「最も切実なのは『NewJeans』のメンバーたちのためだ」と強調し、「本来はステージに立つべき5人が法廷に立つ現実をこれ以上見ていられない」と述べた。そして「私たちがいるべき場所は法廷ではなく創作の舞台だ」と語り、HYBEのバン・シヒョク議長に向け「法廷ではなく創作の場で会おう」と呼びかけた。

だがHYBEは沈黙を保っている。関係者は26日、「別途、立場を発表する予定はない」と説明した。法的手続きが進行中の段階で、一方的な提案に公的に応じることは得策ではないとの判断とみられる。

実際、HYBEは1審判決を不服として控訴しており、裁判所はHYBE側の強制執行停止申請を認めたため、控訴審判決まで支払いは保留されることになった。法的にはまだ決着していない。

さらにHYBEは、ADORへの復帰交渉が決裂したダニエルとの契約を解除し、ダニエル側およびミン前代表を相手取り、431億ウォン(約43億1000万円)規模の違約金および損害賠償請求訴訟を提起している。分争は単なる株式問題にとどまらず、契約責任や経営権の問題へと拡大している。

一方で、今回の会見はミン前代表の新たな出発を印象づける場ともなった。OOAK RECORDSは正式発足を発表し、ボーイズグループのオーディション開催を告知している。ミン前代表は「前ADOR代表という肩書を外し、OOAK RECORDS代表として新たな道を歩む」と述べ、「K-POP産業を代表する新たなアーティスト育成にすべてのエネルギーを注ぐ」と語った。

なお「NewJeans」では、ヘリン、ヘイン、ハニの3人がADORに復帰し、ミンジは協議中だ。ADORは前日、「All Doors One Room(すべての扉は一つにつながる)」というメッセージを掲げたブランドフィルムを公開し、組織再構築の姿勢を示している。

巨額の金銭を放棄してでも分争終結を求める提案と、それに応じないHYBEの戦略的沈黙。両者が法廷ではなく創作の現場へ戻れる日は来るのか。K-POP業界全体がその行方を注視している。

 

WOW!Korea提供

2026.02.26