「インタビュー」ドラマ「愛の不時着」の“北朝鮮軍のF3”、中隊長ヒョンビンについて語る

Q.俳優たちの北朝鮮なまりもレベルが高いですが、練習過程はどのような感じだったんですか。

ユ:撮影前に教えてくださる方に会って習い、撮影が始まってからは現場でたくさん話しました。

ヤン:チームに北朝鮮なまりを教えてくれる先生がいました。台本が出るとすぐに先生がセリフを録音したものをもらって、ずっとチェックをしていました。人物の性格に合わせて修正もたくさんしました。

タン:オーディションを受ける時も映画「コンフィデンシャル/共助」のヒョンビン先輩の話し方をまねしたんですが、うまいと褒めていただきました。その後は、先生に習って。先生は北朝鮮の話し方だけでなく人物の心理や背景まで説明してくださったので助かりました。

ヤン:セリフも配役に合わせたトーンにしてくださいました。先生が話す時はものすごく強く話します。チスが軍人のような面を見せなければならなくて、そういった部分をしっかりコーチングしてくださいました。だけどウンドンやジュモクと話す時はそれぞれ違ったトーンでしたね。細かく神経を使ってくださいました。

ユ:私は途中で一度メンタルが崩壊しました。最初はハムギョンド(咸鏡道)のなまりを準備したのに、ドラマではピョンアンド(平安道)のなまりだったんです(笑)。全然違うので先生が矯正してくださったんですけど、本当に大変でした。

Q.北朝鮮の人物を演じてみて、北朝鮮に対する認識にも変化がありましたか。

ヤン:政治的なことはよく分かりませんが、とにかく北朝鮮も人が住んでいるところだと思うようになりました。もちろんドラマの中での話ですけど、社宅でマ・ヨンエの夫が捕まっていき、住民が彼女の家に薪や料理を持っていくじゃないですか。そのシーンを見ながら、あちらも人が住む所だと思いました。

Q.ヒョンビン&ソン・イェジンと演じた時に呼吸も合っているようでしたね。

ヤン:非常に頼りになりました。劇でチスとセリがあれこれ言い合うことが多かったんですが、ソン・イェジンさんの演技を受けるだけでもシーンが順調に流れていくんです。イェジンさんがしっかり受け止めてくださらなければ、二人の“アンスクケミストリー”は出せませんでした。

ユ:ソン・イェジン先輩の現場での没入度がハンパじゃなかったです。私が完ぺきに準備ができなくても、一緒に演じてみるとすぐに入っていける感じでした。本当にすごい女優さんだと思いました。

タン:先輩が本当にユン・セリのように親切にしてくださいました。

ヤン:ヒョンビンさんは実際にも中隊長のように重みがあって頼りになりますね。普段のあいさつを敬礼でするほど(笑)。

ユ:ヒョンビン先輩を見てすごいと思ったのは、現場で本当に情熱的なんです。俳優はシーンを撮影すると、必ず「こうしておけば」と悩むことが一度ずつはあるじゃないですか。その時、先輩が「僕もそうだ。そうあるべきだ」とおっしゃたのが、かっこよかったし、ありがたかったです。その姿を見て私も初心忘れずにするべきだと思いました。

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