「インタビュー」ドラマ「愛の不時着」の“北朝鮮軍のF3”、中隊長ヒョンビンについて語る

※一部あらすじ・ネタバレになる内容が含まれています。

日本でも話題になっている韓国tvNドラマ「愛の不時着」には演技力で武装した“シーン・スチーラー”が勢ぞろいだが、“ケミストリー”を考慮すると第5中隊の隊員たちが別格だ。

中隊員たちはある日、突然現れたユン・セリ(女優ソン・イェジン)と南北を越えた友情を築くのはもちろん、中隊長リ・ジョンヒョク(俳優ヒョンビン)への“命を懸けた義理”まで見せ、最後まで圧倒的な存在感を見せた。また各自の魅力がしっかりしているため、視聴者から“北朝鮮軍のF4”とまで呼ばれた。

ピョ・チス役の俳優ヤン・ギョンウォン、クム・ウンドン役の俳優タン・ジュンサン、キム・ジュモク役の俳優ユ・スビンは「愛の不時着」が自身の“人生最高作品”だと口をそろえる。北朝鮮という慣れない空間が背景の上に北朝鮮なまりを習うのも難しかったが、中隊員たちと勉強し、チームワークを築けたおかげで時間が経つほど作品に没入できたという。

Q.劇中のキャラクターを演じこなすためにどのような努力をしましたか。

ユ・スビン(以下ユ):台本読み合わせの時まで迷っていたんです。脚本家の先生と監督にアドバイスを求めたんですが、その度に「単純にやって」、「ジュモクは北朝鮮のパリピに新世代だよ」とおっしゃるんです。実際台本にあるキャラクター自体がすごく良くて私さえきちんとやれればキャラクターが生きると思いました。単純な性格に重点を置いて演じました。

タン・ジュンサン(以下タン):台本に「純粋でいい人」って書いてあるのを見て、その部分にフォーカスしました。第5中隊の一番年下でもあり、あるがままの姿を見せたらいいと思いました。また回を重ねるごとに親しくなって、各自のキャラクターにさらに溶け込んだようです。

ヤン・ギョンウォン(以下ヤン):私は二つ、頑張りました。一つは、ピョ・チスについて悩んで分析すること。非常に弱気な人だと思いました。表面は強くて、強いふりをするんですが、それすら自分を保護する鎧のようなものに見えました。だからキャラクターが憎らしくなく、むしろ憐れむ気持ちになりました。二つ目は弟たちとユン・セリ、リ・ジョンヒョクが私に対する態度について考えること。彼らがチスを見る視線や態度がありますが、それを受けてキャラクターの70〜80%を作っていきました。

ユ:それもギョンウォン兄さんがしたから、うまくいったんですよ。

Q.“北朝鮮軍のF4”が「愛の不時着」においてユーモア担当ではないですか。まじめな中で笑いを与えていたので緩急の調節が大変ではありませんでしたか。

タン:そういった部分の悩みはみんなで一緒にしました。ギョンウォン兄さんがドラマが始まる前に「台本の中の状況が面白いけど、笑わせようと考えたらいいように出ない」と言いました。私たちがまじめに状況に没入してこそ、面白くなるとアドバイスしてくれたことを思い出します。

ユ:台本自体にも緩急の調節がしっかりされていて、そのままやればいいと思っていました。脚本家の意図することさえキャッチしていけば問題になることはないと思いましたね。

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