訓練を乗り切る原動力
陸軍訓練所で行なわれる入所式は、一般人から軍人になったと明確に意識するための儀式である。それが終わると、正確な身体検査を行ない、体格にあった服を支給される。併せて、生活必需品も用意される。
さらに、軍服と銃を受け取る。銃は慎重に管理しなければいけないので、その方法について詳細な指導を受ける。
その後に、入隊式に臨んで正式に軍人としてのスタートを切る。
最初は、軍人としての精神教育を徹底的に受ける。続いて、制式訓練に移る。ここで、軍人としての敬礼と行進を学んでいく。
以後は実戦的な新兵訓練が始まる。射撃の予備訓練、射撃の実弾訓練、警戒訓練(歩哨の基本を覚える)、救急法の習得、ガス室訓練、手榴弾訓練、戦闘訓練(特に敵地を奪うための突撃訓練を重視)などを行なう。
新兵訓練の最後には、20キログラムのリュックを背負って20~30キロメートルを早足で移動する行軍を実施する。それをもって新兵訓練のプログラムが終わり、最後に修了式となる。
このような新兵訓練を実際に行なう人も大変だが、待っているファンも何かと心配だろう。それでも、あこがれのスターの無事を祈るファンの気持ちは、本人にも十分に伝わる。それこそが、厳しい訓練を乗り切る原動力になる。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
コラム提供:ロコレ
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