韓国の映画館や遊園地、ゴールデンウィーク一時の回復…コロナ停滞で

ただし変化した部分はある。まず、映画館はまだコロナ事態による制度的・心理的不安要素が少なくない。映画館は、空間的特性上、社会的距離を置くという生活防疫に転換した後も、最大の制限を受けるところの一つ。

政府は、生活防疫の一つとして映画館・劇場の場合、1席ずつ飛ばしジグザグに観覧できるようにする案を提示した。この方針通りなら、カップルが並んで座って映画を楽しむ「劇場デート」は不可能だ。

もう一つは、映画産業の最大の変化である「コンテンツ」だ。公開予定作が相次いでいるが、市民が不安に耐えてでも劇場に行くだけの「人気作」が出なければならない。

先月29日から5日までで最も多くの観客が訪れた映画は、こどもの日を狙ったアニメーション「トロール:ワールドツアー」。トロールはスクリーン寡占懸念などでメガボックスでのみ公開したが、この期間観客数は9万42人で、全体の上映作の中で16.1%のシェアを記録した。

こどもの日の恩恵を享受した作品を除けば、現在まで市民の関心が集中するような上映作品が不足しているという観測が出ている。

映画館の関係者は、「多様な映画が続々と公開していますが、20日封切りする『侵入者』以外大作とも言うべき作品がないのも事実」とし「結局、20日の後が分岐点になると考えている」と述べた。

その一方で、「最近の傾向として見たとき、コロナ19が停滞する姿を見せ、映画・文化系に視線を向ける市民が徐々に増えてきている点は心強い」とし「生活防疫を遵守しながらも、良い映画で観客を癒やすことができるよう最善を尽くしたい」と述べた。(3ページに続く)

2020.05.07