「ありきたりなロマンスドラマ」…韓国ドラマに異変

※あらすじ・ネタバレになる内容が含まれています。

SBSドラマ「ザ・キング:永遠の君主」とtvN週末ドラマ「花様年華 - 人生の花になる瞬間」は、放送前の視聴者の期待が大きかったドラマだった。 「ザ・キング」は、「シークレットガーデン」「太陽の末裔」「ミスターサンシャイン」など興行で失敗したことがないキム・ウンスク作家が執筆作品である上、イ・ミンホとキム・ゴウンとの再会にも期待が大きかった。 「花様年華」もメロ職人のユ・ジテと"テレビ興行クイーン"のイ・ボヨンの出会いで期待感を高めた。

俳優たちの演技とストーリー演出まで他のドラマに比べて比較的高い完成度に近い結果だったが、期待が大きかったせいか残念だという指摘も少なくない。2つのドラマが共通して視聴者たちの指摘を受けた理由は、全く新しくないロマンスにあった。キム・ウンスク作家が自信を持って書いたロマンスは、彼女が予想した方向とは異なる反応を引き出した。直感的に理解が難しい世界観はともかくとしても、ロマンスが陳腐だといういくつかの酷評があった。

大韓帝国皇帝イ・ゴン(イ・ミノ)と大韓民国刑事チョン・テウル(キム・ゴウン)は、これまでキム・ウンスク作家が造形してきたキャラクターと大きく変わらない。今回も、古典的なシンデレラと王子キャラクターが同語反復、むしろさらに露骨に白馬に乗った王子のイメージを固められているという印象である。さらに、2人の人物のロマンスも期待可能な範囲で流れていく。不愛想でもただ一人の女性のために駆けつける男性。その男性を生意気に思いながらも惹かれていく女性。なんだかんだ徐々に恋に落ちる2人。25日の4話まで2週間に渡って公開された放送は、予想された過程から一歩も抜け出せなかった。

特有のセリフも相変わらずだった。今回、視聴者たちは完璧な白馬に乗った王子になったイ・ゴンにときめくより、「なぜだ。マキシマス」という真剣なセリフに笑った。「私の皇后に迎える」というセリフには、遠慮なく白馬に乗った王子である男性主人公の時代錯誤的な、一方的なマインドが込められていた。「相続人たち」のキム・タン(イ・ミンホ)の「もしかしては僕は君が好きなのか?」という若干中二病的な感性のセリフがパロディの対象になったが、当時はドラマの汚点として残るよりもキム・ウンスク作家のスタイルだと好まれたが、今回はややお遊戯に転落した。キャラクターの魅力がストーリーと交わることができないまま伝えるセリフが不自然に見えたためだ。

「ザ・キング」がキム・ウンスク作家のクリシェならば、ユ・ジテ、イ・ボヨン主演の「花様年華」は初恋ファンタジーのクリシェだ。20代のハン・ジェヒョンとユン・ジスは、最初の出会いから過度な偶然によって関係を形成させた。催涙弾の煙が立ち込めた学生運動に出くわしたユン・ジスは、自身を助けてくれたハン・ジェヒョンに一目惚れする。ユン・ジスがハン・ジェヒョンに夢中になる過程も時間がかからなかった。なんと1話の中盤で「私は絶対に先輩と付き合う」と唐突に告白する。(2ページに続く)

 

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2020.04.30