――撮影中、一番大変だったことは何ですか?
キム・ソナ:感情表現に苦労しなかったと言えば嘘になります。事実、私だけが苦労したかと言うとそれは違いますし、すべての俳優が1という感情を1のまま保ち続けることが簡単ではなかっただろうと感じています。人間というのは浮き沈みもありますし、特にチャ・ウギョンは感情が極端に変わるんです。通常なら1から10の間で行ったり来たりする程度ですが、この作品では180度変わってしまうんです。現場で監督や多くの共演者たちがコントロールしてくれたことで、感情の維持ができたと思います。私1人で感情をコントロールしていたら、激しい感情表現になったり、さらに過激な感じになったのではないかと思っています。例えば、感情が高ぶって、もっと早口にしたいとか、トーンを上げたいとか思うこともあるんです。そんな時に、監督が自らチャ・ウギョンになりきって指示をしてくれるんです。それを見ながら私はやりすぎてはいけないと感じたりもしました。でも、感情の持っていき方については今でもよく分かりません。
――共演者の方たちとはいかがでしたか?
キム・ソナ:物語が進むうちに会えなくなる共演者も多かったので、みんなとても残念がっていました。あまりに会えないので、イギョンさんには撮影がなくても現場に来てくれと頼んだほどです。本当に面白い人なんです。私を一生懸命笑わせてくれる人なので、なかなか会えないのは残念でした。ウンホ役のエンさんは、後半会う機会がありませんでしたし。ナム・ギュリさんもイギョンさんとのシーンのほうが多かったですよね。終盤に行くほどウギョンは家族とのシーンばかりでナ・ヨンヒさんには会えましたが、他の方に会えず寂しかったです。
――現場の雰囲気はいかがでしたか?
キム・ソナ:現場は忙しくて撮影もどんどん進むので、最後は目が回るほどでした。もちろん私ばかりが大変だったわけではなく、出演者の方それぞれに役柄に対して精神的に苦しい局面があったと思います。それだけにクランクアップ後の打ち上げはとても楽しかったです。でもそれ以来、みんなにはほとんど会えていませんね。皆さん他の作品に入ってしまったので。でも連絡先はみんなで共有しているのでつながっています。この間、犬売り役だったペク・ヒョンジンさんのギャラリーにみんなで行きました。あの時はたくさんの共演者たちが集まりました。エンさんには入隊前に一度連絡して、体に気をつけて頑張って来てと伝えました。帰ってきたらおいしい物を食べにいこうと励ましたんです。除隊後にまた、いい作品で共演できたらいいなと思っています。
――日本のファンにみなさんにメッセージをお願いします。
キム・ソナ:「赤い月青い太陽」で、また日本の皆さんにお目にかかれて光栄です。「赤い月青い太陽」は童話をモチーフにした作品です。「赤い月青い太陽」というタイトルから感じる独特な違和感と、なぜ月が赤くて太陽が青いのかに思いを巡らせながら見ていただきたいです。児童虐待に関する問題を提起しながらも、スピード感のある展開とスリラー的な要素など、さまざまな感情が込められた作品なので、とても楽しく見ていただけると思います。ぜひご覧ください。
「赤い月青い太陽」
DVD-BOX1&2 好評発売&レンタル中
各 12,000円(税抜)
発売元:ストリームメディアコーポレーション/コンテンツセブン/BS12 トゥエルビ
販売元:TCエンタテインメント
(c) 2018-19MBC
公式サイト:http://c7fan.com/korean/akaituki.html
予告編:https://youtu.be/bz1Dtv5wkKo