「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.108 「『トンイ』とキム・ユジョン」

勘がいい女優

キム・ユジョンは『太陽を抱く月』や『雲が描いた月明り』など、たくさんの時代劇に出ている。
時代劇がとても似合う女優だ。
彼女も「時代劇に愛着を持っています」と語る。
「今は時代劇がむしろ楽です。韓服を1人で着られますよ。衣裳担当の方が忙しい時は、他の人が着るのも手伝います。それに、髪形をキレイにするためスプレーをたくさん使いますが、そこにもコツがあります。現代劇では髪形を整えて撮影が終われば翌日また髪を洗っていかなければならないでしょ。でも、時代劇では髪を洗わなくてもいいんです。ヘア担当の方に『やっぱり洗わないとダメでしょうか』と聞いたら、『洗わないほうがもっとスタイルがちゃんと出る』と言われました」

こうした話を聞いていると、子役の頃からベテラン並に時代劇のツボをおさえていたようだ。とても勘がいいのだ。
しかも、勉強熱心だ。
それは、次の言葉からもわかる。
「時代劇に出ると歴史について深く学ぶことができます」
1999年生まれのキム・ユジョン。20代になって、これからの活躍が大いに期待される。

2020.02.01