映画「殺人の追憶」のモチーフになった韓国の未解決事件である「華城(ファソン)連続殺人事件」の犯人が検挙されて国家次元の関心を受けている。
18日午後、京畿(キョンギ)南部地方警察庁は、「華城連続殺人事件」の有力な容疑者として50代の男性Aさんを特定したと明らかにした。現在Aさんは刑務所に収監中だ。
7月に警察と国立科学捜査研究院は、当時の事件現場から採取したDNAを分析した結果、刑務所に収監中か出所した前科者のDNAを管理するデータベースから一致する人物を捜し出した。証拠物として採取したDNAとAさんのDNAが一致するという結果を受け、連続殺人事件10件中の2件のDNAと一致したという。
「華城連続殺人事件」は、1986年から1991年まで10回にわたって発生した代表的な未解決事件として有名で、2003年に映画「殺人の追憶」を通じてスクリーンで上映されていっそう話題を集めた。ポン・ジュノ監督が演出し、ソン・ガンホが主演を担当した「殺人の追憶」は、当時500万人以上の観客を動員し、今も犯罪スリラーの代表作に数えられている。
特にポン・ジュノ監督は「殺人の追憶」の10周年イベントで、「この映画を準備しながら1年間とてもたくさんの調査をしました。実際の事件に関連した方々にたくさん会いました。しかしながら一番会いたい人物は誰でしょうか。当然犯人です。でも会うことができませんでした。犯人に会うという想像をとてもたくさんしたし、犯人に会ったらしたい質問のリストもいつも持って歩きました。1年近くシナリオ作業をしながら映画が完成される頃には、『私が犯人を捕まえることができそうだ』と思ったりしました」と明らかにした。
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