「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.84「芸能人の兵役免除問題」


兵役を司る兵務庁と国防省は現在、スポーツ選手の兵役免除特例の見直し作業を進めている。予定どおりであれば、2019年の秋に新しい制度に変更になるかもしれない。それは、芸能人の兵役問題にも影響を及ぼす可能性がある。

BTSが世論を動かした

従来から、スポーツや芸術の分野で世界的な活躍をした人には、兵役免除という特例があった。
たとえば、オリンピックの銅メダル以上、アジア大会の金メダル、国際音楽コンクールの2位以上の人は、その功績を讃えられて兵役免除となってきた。
しかし、この制度が意図的に利用されるケースがあるということで、兵務庁と国防省は2018年10月の段階で「1年をめどに新しい兵役免除制度に改める」という意向を明らかにしていた。
この制度の改定によって、今までは対象外であった芸能人にも兵役免除制度が適用されるのではないか、という期待感が高まっている。
その背景には、BTS(防弾少年団)の世界的な大活躍がある。それが、世論を大きく動かしているのだ。

過去を振り返ってみると、芸能人の兵役免除問題が注目を集めるようになったのは、韓流ブームが世界的に起こってからである。
たとえば、韓国の有力メディアの『スポーツ朝鮮』は2008年6月17日付けの紙面で兵役免除制度に関する記事を載せている。

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2019.08.17