Q:今作の役を演じるうえで重視した点を教えてください。
キム・ミョンミン:既存の韓国ドラマには、1人2役や1人3役は珍しくありません。でも、キム・ミョンミンならではの役にしたいと思ったんです。脚本を書いたペク先生ご本人も途中で混乱していましたが、1つの体の中でそれぞれの人格が占める割合など、複雑でキャラを成立させるのが難しいんです。撮影前に詳細な図表をつくったりもしましたが、私の演技がブレずに済んだのは、相手役のヒョンジュさんのおかげです。ヘジンは一見、単調な演技になりがちな役ですが、人の心をわしづかみにする豊かな感情表現で見事に演じてくれました。ヘジンさんの演技を見ているだけで、自分の役が作られる気がしました。自分がどのように演じるべきかが分かるんです。ヒョンジュさんが、この作品の道しるべになってくれました。そうやって助けてもらいながら、自分なりに分析して役作りをしました。ヒョンジュさんには本当に助けられました。
キム・ヒョンジュ:そうなんです。オファーを受けたのはいいけれど、台本を読んだらヘジンの特徴が何も書かれていなかったんです。探してもヘジンの個性が何も見つからなかった。序盤はとても難しかったけれど、ミョンミンさんが感謝してくださることに励まされました。最初から私は、自分が目立つためではなく、共演することに意義を感じていましたので、それを思い返して前向きに取り組むことができました。
■誰かの体に入るなら、どんな人の体がいいですか?
キム・ヒョンジュ:私はミョンミンさんの体に入ります。ミョンミンさんがどうやって演技をするのか知りたい…。
ああ、でも体に入ってしまったら演じるのは私ですね。じゃあ秘訣は分からないわ。残念です。
Q:記憶に残る名場面や名ゼリフはありますか?
キム・ミョンミン:自分のシーンはモニターで見ていないので分かりません。なので、ヒョンジュさんとの共演シーンを挙げます。ヒョンチョルを手放せずに背後から抱き締めたヘジンが、高熱を出して倒れてしまいます。あのシーンは本当にすごかった。泣くような状況じゃないのに涙が止まらなくて大変でした。ヒョンジュさんの演技は涙を誘います。相手役を泣かせる才能がある。初めから決まっていたことですが、ヒョンチョルBは当然、妻であるヨナのもとへ帰るべきです。それなのにヒョンジュさんがヘジンを演じると、視聴者も共演者も監督ですら、ヘジンと暮らしてほしくなる。本来の意図と違うので脚本家も混乱していました。多くの人が…いえ、ほとんどすべての人がヘジンを応援していました。「どうやってヘジンはヒョン
チョルを手放せばいいの?」と、脚本家が頭を抱えていました。なぜなら、ヒョンジュさんの演技が涙を誘うからです。人の心をわしづかみにするんです。私自身も離れたくなくなりました。このことはヒョンチョル B の妻のヨナ役のミランさんも知っていますよ。「もうヘジンと暮らせば?」とミランさんに言われてちょっと気まずかったです。ミランさんがやきもちを焼いていました。
キム・ヒョンジュ:私は誰かに奪われたりするのは本当に嫌なんです。確かに対抗心があったかもしれませんね。
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