歌手キム・ジュンスが、ミュージカル「エクスカリバー」のアーサー役で、もう一度代表的なキャラクターを作り上げた。
ミュージカル「エクスカリバー」で王の運命に生れついた輝くカリスマ性と存在感を持つ青年アーサー役を引き受けたキム・ジュンスだ。2010年のミュージカル「モーツァルト」を皮切りに「エリザベート」「ドラキュラ」「デスノート」「ドリアン・グレイ」など多数の作品で足場を固めながら経験を積んできた。運命的に出会った「エクスカリバー」のアーサーを通じて代役が不可能な俳優であることを再び証明した。
信じてみるミュージカル俳優キム・ジュンスにとって、「エクスカリバー」は新たな挑戦だった。過去最高の規模を誇る韓国創作の初演の舞台で主人公として劇をリードしなければならないからだ。しかし、開幕以来見せてきたキム・ジュンスの存在感は、「やはり」だった。村の人々と交わりながらチャンバラを楽しんでいた平凡で勇ましい青年アーサーから、魔法使いに会って聖剣「エクスカリバー」を抜いて真のリーダーに生まれかわるまで、紆余曲折が多いアーサーの物語を展開して観客に深い感動をプレゼントした。
特に内に密めた感情表現が引き立った。多くの危機に耐えながら噴き出す怒りと、愛するギネビアに感じる胸のときめき、真の王になるために受け入れなければならない孤独など、様々な感情をきめ細かく表現した。顔の表情だけでなく、細かな手の動作と深い眼差しでアーサーの内面を見せながら、公演のたびに観客の熱い反応と拍手喝采を引き出した。
ミュージカル俳優キム・ジュンスとして忘れることができないナンバー消化力と美声が引き立つ歌唱力も印象的だった。劇の初盤は、純粋な青年として視線を集める「変わらない永遠な連帯」、自身の道を行くと叫ぶ「私は私のもの」、聖剣エクスカリバーを引き抜いて1幕を飾る「記憶せよ、この夜」そして運命に従って王の道を行く前に歌うナンバー「王になるということ」など、様々なナンバーをキム・ジュンスだけのカラーで解釈して真のアーサーを誕生させた。
新しい挑戦を恐れず、成長するアーサーに出会って新しいキャラクターを作り上げたキム・ジュンス。真率な演技と深く訴えるような歌声で見る人を引き込んでいくキム・ジュンスのアーサーが、どれほど素敵な舞台を作り出すのか、「エクスカリバー」の最後まで期待が注がれている。
「エクスカリバー」は、サクソン族の侵略に立ち向かって混乱する古代イギリスを守り切った神話の中の英雄アーサー王の伝説を再解釈した作品で、8月4日(日)までソウル世宗(セジョン)文化会館大劇場で公演される。
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