「インタビュー」イ・ドンゴン、「スケッチ~神が予告した未来~」オフィシャルインタビュー

Q.アクションシーンについて話し合いなどは?
イ・ドンゴン:すべてのアクションシーンで話し合いましたね。そしてアクションチームでしっかり準備をします。でも実際には、現場で多かれ少なかれ変更せざるを得ないんです。ですがRAINさんはアクションが特に得意な俳優ですよね。経験もかなり豊富で、身のこなしが軽やかなので、現場で一番アイデアを出していました。僕は後輩である彼から多くを学び、配慮してもらいながら撮影しました。役柄のアクションのタイプは全然違います。RAIN(ピ)さん演じるドンスは粗削りなアクションで、僕のドジンは技術的なアクションです。僕たちとは逆ですね(笑)。RAIN(ピ)さんに技術的な部分を学びながら撮影したのが面白かったです。呼吸を合わせるのはもちろん大事です。アクションはリードする人が必要な一種のダンスのようなものです。RAIN(ピ)さんが僕をリードし、合わせてくれたので期待以上の画が撮れたと思います。

Q.RAIN(ピ)さんと「サンドゥ、学校へ行こう!」以来15年ぶりに共演した感想は?
イ・ドンゴン:とても幸せでしたね。一度共演した俳優と再び共演することはめったにありません。いい思い出を共有する親しい人と共演することもめったにないですよね。僕がとても好きで親交もあるRAIN(ピ)さんと、15年という長い時を経て再共演できました。それだけでお互いパワーを得られたと思います。撮影現場で誰かにグチをこぼしたり、雑談したりできること自体が慰めになります。僕とRAIN(ピ)さんが演じた人物は、会えば必ず争うような間柄でした。ですがカメラのない所では楽しくおしゃべりしながら過ごしましたね。

Q.もし自分がドジンの立場だったら?
イ・ドンゴン:想像を絶する境遇ですね。ドジンという人物は、ドラマとはいえとても極端な選択をします。そう仕向ける黒幕がいて、それを遂行し得る能力があるからです。現実にはドジンのように特殊部隊で訓練された人はなかなかいませんよね。そういう意味ではドジンにはファンタジー的な面があります。ですが、このドラマはドジンが殺し屋にならなければ始まりません。ドジンの殺人から始まる物語です。ファンタジー要素のある内容にリアリティーを持たせるため、一生懸命演じました。

Q.印象に残ったセリフは?
イ・ドンゴン:質問リストを見て一番悩んだ質問です。ドジンは劇中であまり話しませんでした。ほとんどセリフがなかったんです(笑)。ドラマが放送される前に、本作のポスターにこんなフレーズが…。“生きなければいけない理由は?”。ドジンの心情を一番うまく表現している言葉だと思います。生きる理由を失っても生きていく話なので、印象的な言葉でした。

Q.撮影現場の雰囲気は?
イ・ドンゴン:.監督はとてもジェントルマンなんです。撮影現場でも紳士的に振る舞い、どんな状況でも怒らないので、現場は自然に和気あいあいとしていました。(4ページに続く)

2019.06.27