「インタビュー」イ・ドンゴン、「スケッチ~神が予告した未来~」オフィシャルインタビュー

Q.時代劇を撮影するなら夏より冬?
イ・ドンゴン:冬のほうがマシだそうです。衣装が大きめなので中に何枚も着込めると聞きました(笑)。

Q.撮影前に参考にした映画などは?
イ・ドンゴン:アクション映画がもともと好きで、ハリウッドのアクション映画が参考になりました。ドジンという人物はハリウッドが好む役柄です(笑)。“特殊な訓練を受けて感情に流されない、血の通っていない機械のような殺し屋”。ハリウッドでよく扱われるような役柄です。代表的な映画は『007』シリーズや『ボーン』シリーズですね。登場人物もほぼ同じ系譜だと思います。それらの人物のようにカッコよく見せたいと思いました(笑)。自分が好きな作品を参考にしましたね。それから僕の普段のイメージは、決して強くは見えません。なので強く見せたくて体重を増やしたんです。5キロほど増やして撮影に入りました。ところが後半の撮影に入ると運動する時間もなく、感情も消耗して痩せました(笑)。トレーニングで体重を増やしたので顔は痩せたんですが、体重自体は増えました。相手役のRAINさんは体格がいいので2人で映った時にバランスよく見せたくて・・・。5キロ増やすのは大変です。食べるのも簡単ではなく、手当たり次第食べると見栄えの悪い太り方をしてしまいますしね。

Q.キム・ドジンを演じた感想は?
イ・ドンゴン:とても興味深く、楽しかったです。ドジンの心の中に自然に芽生えた葛藤というよりは、チャン・テジュンという人物によってもたらされる感情の変化でした。チャン・テジュンを演じたのは、僕の好きな俳優のチョン・ジニョン先輩です。実際に悪魔がいたらこんな感じだろうなと思うほど、先輩の演技は重厚で風格がありましたね。先輩に身を委ねて演じ、操り人形のようにリードしてもらいました。先輩の役は、ドジンの心をうまくなだめたり揺さぶったりする人物でした。そういう意味でも、僕はドジンを比較的楽に演じられましたね。苦労したというより、先輩と楽しくシーンを作り上げられました。

Q.アクションシーンの練習期間は?
イ・ドンゴン:撮影前1カ月ほどですね。短いと思われるかもしれませんが、アクションシーンは現場で完成するものなので、普通準備期間はありません。実際には現場で習ってそれを覚え、撮影するのが普通なんです。大きなアクションシーンは1カ月前に準備が整い、RAIN(ピ)さんと練習しました。とても長く激しいシーンだったので、事前に練習する機会を設けたんです。もちろん僕もRAINさんも苦労しましたが、アクションチームが熱心に支えてくれました。実力のある方々との撮影だったので、思ったよりスムーズに撮影を終えられました。負傷者も出ませんでした。

Q.今後もアクションに挑戦しますか?
イ・ドンゴン:僕に限らず、俳優ならばアクションにロマンを抱いているはずです。今回経験したのですぐにはやりたくないですが(笑)。大変でした・・・。連続して演じるのはキツいですね。アクション映画が間を置いて撮られるのは大変だからです。僕も間を置き2~3年後くらいに撮りたいですね。ですが機会を頂ければまたこういったアクションに挑戦したいと思ってます。(3ページに続く)

2019.06.27