最後は行軍
本格的な新兵訓練が始まると、射撃訓練を行なう。25メートル先の標的を正確に撃つための様々な訓練が続いていく。
また、敵が化学ガスを使ったときに備えた化学ガス訓練なども行なわれる。
同時並行で、救急法なども徹底して学んでいく。ケガを負ったときの処置や人工呼吸の方法などを身につけるが、これは、兵役が終わって社会に復帰した後も大変役立つ技術である。
そして、長期的な戦闘を想定した訓練が行なわれる。
たとえば、遊撃訓練というのは山野を駆け回って敵に近づいて攻撃を加える訓練であり、野営訓練は外でテントを張って宿泊する訓練である。
こうした訓練を段階的に行なったうえで、最後に行軍を行なう。
行軍は、重い装備を背負って20キロ前後の距離を早足で歩く訓練で、夜を徹して行なわれる。
この訓練を通して仲間同士の連帯感が培われていく。
すべての新兵訓練が終わると、修了式に臨む。その後、ジュノは社会服務要員として勤務する公的機関に移っていくのである。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
コラム提供:ロコレ
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