ストーリー
都会から田舎に帰ってきた若い女性が主人公で、田舎の四季を背景に家族や友達、隣人と共にささやかな日常を自給自足しながら過ごす、というメインストーリーは同じ。しかし、原作では<自給自足している料理>に集点を合わせたとすれば、韓国版では<登場人物のストーリーと関係性>に集点を当てている。教員採用試験、恋愛、就職…何一つ思い通りにいかない都会の日常から離れ故郷に戻ったヘウォン(キム・テリ)は、いつの間にか諦めてしまった夢見る人生を探し求めているジェハ(リュ・ジュンヨル)と、ウンスク(チン・ギジュ)、このふたりの幼馴染と共に、丁寧に料理をして作った食べ物を一緒に分かち合いながら、お互いが抱えている過去の傷を癒やし合い、新しい未来に向けて一歩踏み出す。
料理
本作のもう一つの主人公、それは「料理」。四季の旬の食材を活用して丁寧に料理をする、というところは同じで、<栗の甘露煮>、<ジャガモパン>、<すいとんみ>といった料理は、原作でも韓国版でも登場する食べ物。しかし、韓国版では韓国的な感性を活かすために、<クレーム・ブリュレ>、<マッコリ>、<トッポッキ>など、韓国の伝統料理を披露。韓国版の料理企画を担当したフードスタイリストは「<栗の甘露煮>と<お好み焼き>以外は原作に登場する料理を全て変えました。シナリオで提示した料理それぞれにストーリーが組み込まれていたので、原作側にも確認してOKを頂くことができました。」と料理選定の秘話を明かし、韓国版で登場する料理は、単なる食事ではなく、劇中、人間関係をつないでいく媒体として重要な役割を担うところが特徴。
猫と犬
原作漫画で主人公のペットは<猫>。しかし、韓国版ではオグという名の<犬>が登場。イム監督は「田舎で女性が一人暮らしをする設定ですから、(猫より)犬の方が防犯面で心強いし、観客が安心して見届けられると思いました。」という理由を明かした。
ちょっと休んでも、他と違っても、不器用でも大丈夫――。自然の恵みと豊かな暮らしが教えてくれる、本当の幸せ、そして生きることとは――?人生に迷えるすべての人へ贈る、癒やしと休息の特別な四季に是非ご期待くださいませ!!
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