そして、次の曲にいこうとしたが、会場の雰囲気を察し、「ちょっと(MCが)短いかな? でも、用意している曲がけっこうあるんですよ」と時間を気にしながらも、「去年皆さんのおかげで、いろんな活動ができて、いろんな番組に出させていただいて、幸せな1年を過ごせました。今年も一生懸命頑張りたいと思いますので、熱い応援よろしくお願い致します」とファンに感謝の気持ちを伝え、客席から大きな拍手を受けた。
ここからは、曲によって歌い方を変えながら、表現力豊かな圧倒的歌唱力で、観客をぐいぐい引き込んだジェジュン。「Run Away」、「Sign」と続けて披露した後、今回も中島みゆきの「化粧」をカバー。優しく語りかけるように、特に歌詞の「バカだね バカだね」は情感たっぷりに、全身全霊で歌い上げ、観客もじっくりその歌声に酔いしれた。余韻を味わうように静まり返った会場には、マイクを通して、ジェジュンの鼻をすする音が聞こえてきた。
続けて、ジェジュンは「FNS歌謡祭」でも大反響を呼んだ尾崎豊の「Forget-me-not」もカバー。全身を震わせながら、力強く歌い切った。
客席から大きな拍手が送られたジェジュンは「ありがとうございます」と言うと、「さっき『化粧』を歌いながら、感情込めすぎちゃって(笑)。涙がね。ちょっと、ちょっとだけ…、出ちゃうんですよね」と照れくさそうに振り返った。
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