2PMのテギョンが兵務庁から「模範兵士」として表彰され、4月2日に感謝状を贈られて栄誉を讃えられた。彼の兵役に対する取り組みが、多くの人に影響を与えていることは間違いない。
20年間の変化
兵務庁は「健全な兵役文化」に貢献した人を「模範兵士」として表彰しているが、その適任者としてテギョンが選ばれた。
その選定理由は以下のようなものだった。
「アメリカの永住権を放棄して、腰の椎間板ヘルニアで社会服務要員の判定を受けたにもかかわらず、手術と治療の末に自ら進んで入隊して他の兵士の模範となりました。部隊でも、常に率先した姿勢で軍生活を誠実に行なって、隊員の中でも良い評価を受けてきました」
このように讃える気持ちもよくわかる。
「健全な兵役文化」の育成をめざしている兵務庁にとって、テギョンは申し分のない優等生なのだ。
振り返ってみれば、かつての兵役文化はマイナス面ばかりが目立った。
私(康熙奉〔カン・ヒボン〕)が韓国の兵役を取材し始めた20年前は、韓国の軍隊というと暴力が蔓延して自殺も多かった。「兵役文化」と呼ぶにはほど遠い状況だったのである。
しかし、韓国社会の変化にともなって兵役そのものも変わった。今では、20年前とは比較にならないほど軍生活が改善された。
とはいえ、問題がなくなったわけではない。最近でも、上官による部下への陰湿なイジメが摘発されている。
そんな中で輝くのが、テギョンのような「模範兵士」の存在だ。
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