2部は、日本で新人歌手のようにチャレンジするソン・シギョンの姿、それを支えるマネジャーからの温かいメッセージに続き、小田和正に手紙を書いたら、手紙の返事が来たとうれしそうに話すソン・シギョンの映像を受け、小田和正の「キラキラ」からスタート。曲中、ソン・シギョンは客席に降り、広い会場の通路を颯爽と走り抜けていくという演出も。「ちょっと走ってみたかったんです(笑)」と元気にスタートした。
そして、クリスタル・ケイとデュエットした「愛はなぜ」をコーラスの早川咲と息の合った歌声で披露した後、歌詞に出てくるように、夜の砂浜で彼女とマフラーを2人で巻くというような経験をしたいと話して、「しぶんぎ座流星群」を情感たっぷりに歌い上げた。
さらに、「キュヒョン(SUPER JUNIOR)のファンにも助けてもらったけれど、来年5月になったら(キュヒョンの元に)戻ってもいいですよ(笑)」とキュヒョンとコラボした「HOME」、ファンのためにアルバムに入れたという「思い出」と続いた。
スクリーンに文字が映し出され、「記憶の有効期限はどのくらいでしょうか?」と始まるソン・シギョンのナレーションの後、山崎まさよしの「One more time, One more chance」、スターダスト☆レビューの「追憶」をカバーしたソン・シギョン。歌い終わると、切ない表情でいますぐにでも泣けると話し、どっぷり感情移入しながら歌っていたのが観客にも十分伝わるほどだった。
そして、歌詞の世界について触れ、「2人の間に何があったのか分からないですけど、バラード曲は優しいですよね。“ここで待ってる”、“夢で会おう”とか。でも、ダンス曲だと、“許さない”になる」と面白い解釈をしたソン・シギョンは、「悲しい歌を歌うと心が痛いけど、歌が終わるとスッキリするというか癒やされます」とバラードへの愛着を見せた。
次の曲は「この曲を超えるヒット曲はまだないんです」と曲フリをし、「道で」を披露。ファンも一緒に歌いながら、ソン・シギョンの優しい歌声に酔いしれた。
公演も終盤に入り、いままでの雰囲気とは一変。ソン・シギョンの新たなチャレンジが始まった。スクリーンに、“スタンドアップ”の文字が出ると、会場は総立ちに。カジュアルな衣装に着替えたソン・シギョンはダンサーと共に「君がいるだけで」をはにかむようにキュートに踊ると、次はなんと「ゆゆゆぅ!えす!えぇ!」のイントロが。ことし大ヒットした「U.S.A.」をまさかバラード歌手が!? という想像を超えた選曲、そしてカッコよく踊るソン・シギョンの“いいねダンス”に、ファンも大興奮! ダンサーだけでなく、後ろにいたバンドメンバーも一緒に“いいねダンス”を踊り、客席も一体となって大盛り上がり。曲終わりに「新年おめでとうございます」とソン・シギョンの直筆メッセージとサインが入った金テープが打ち上げられ、観客のボルテージは最高潮となった。
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