個性あふれる美少年が揃った7人組ダンスグループSPEEDが、8月3日、AiiA Theater Tokyoにて「SPEED JAPAN 1st Fan Meeting in TOKYO」を、昼夜、2回にわたって開催。初来日を待ち望んでいたファンたちに楽しい時間をプレゼントした。
緑色のペンライトが光る中、デビュー曲の「It’s over」で登場。白と青のLED手袋をつけて、小刻みに手を動かす高難度のパフォーマンスに会場は一気にヒートアップ。続いて「Look at me now」と「ゾンビパーティー」のダンス曲を立て続けに披露した。
ここで司会のYUMIが登場し、ファンミーティングへ。まずは、ひとりずつコメントをするはずが、激しいダンスの直後だけに、息があがり、ユファンがテハの汗をタオルで拭いてあげたり、ジョングクがテハに水を飲ませてあげたりと、ほほえましい光景も。
テウン「初めてのファンミ―ティングですが、こんなにたくさん来てくれてうれしいです」ソンミン「末っ子のソンミンです。僕たちに会うために来てくれてありがとうございます。今日は僕たちと楽しい時間を過ごしましょう」テハ「僕らもみなさんと同じように、この日を待ちのぞんでいました」
ジョングク「メインボーカルのジョングクです。今日のために一生懸命準備しました」ジョンウ「日本で正式に活動をしていないから心配したのですが、DEEPS(SPEEDのファンの呼び方)の顔を見て安心しました」セジュン「こんなにみなさんを待たせてしまったので、楽しませられるようにベストを尽くします」
司会が「ゾンビパーティー」で、ユファンがジョングクとセジュンに支えられながら、アクロバットをすることについて、怖くないのかと質問すると
ユファン「本当に怖いです。練習のときにジョングクのズボンが破れたこともあるくらい、大変なんです」セジュン「僕は歯が折れました」ジョングク「脳しんとうを起こしたこともあります」
と、華麗なアクロバットの裏に隠された秘話を語った。
続いて、ファンがメンバーを撮影するフォトタイムから、個人技コーナーへ。
このコーナーではセジュンがMCを担当。
トップバッターのソンミンは、末っ子らしい愛嬌を見せるとのことで、日本のアニメ「ラブライブ!」の“矢澤にこ”のモノマネを披露。最初はテレていたものの「にっこにっこにー」と完ぺきになりきって、会場をわかせた。
2番手は、SPEEDの愛らしさ担当テハが「見せたことのない姿をお見せします」とセクシーダンスを。身体をウェーブさせながら客席に近づくなどしてファンを喜ばせたが、終わった後は、テレまくっていた。
3番手のテウンは、ライブで初披露のソロ曲「FOCUS」でカリスマあふれるラップで魅了。最後はジョングク、ユファン、ジョンウの3人がドラマ「花より男子」の主題歌で、嵐の「I wish」を。かわいらしいダンスに黄色い声援があがった。
チーム名を「DEEPホリック」と名付けたテウン、ジョンウ、ソンミンと、「イケメンチーム」と名付けたテハ、ユファン、ジョングクの2チームに分かれて、キムバプ(韓国のり巻き)を作り、抽選で選ばれたファン3名が、どちらがおいしいかを審査するというルール。対決に参加しないセジュンは、ビデオカメラを持ってメンバーを撮影しながら、実況中継を担当した。
まずは、のり巻きの具を争奪するじゃんけん大会。3人×2回=合計6回のじゃんけんで4回勝利した「イケメンチーム」はたくさんの具をゲット。普段から料理をよく作り、自他ともに認めるSPEEDの料理長テウンが率いる「DEEPホリック」はハムとニンジンしかゲットできず、テウンは不満顔。狙っていたツナをゲットしたテハをうらやみ「ちゃんと全部使えよ」とからんでは、爆笑を誘っていた。
出来上がったのり巻きは「イケメンチーム」が鮮やかな彩りでおいしそうなのに対し、「DEEPホリック」は材料不足ゆえに、おにぎり型のへんてこなのり巻きに。ファンにメンバーが食べさせてあげて、勝敗を決めるが、3人のうち2人のファンがジョンウとテウンのボードを持っていたため、ジョングクが「僕らが不利じゃないのか」と、物言いをつける場面も。
注目の結果はファン3人がすべて「イケメンチーム」を選択し、ジョンウは「僕とテウンのファンがいたから期待しましたが、僕らのファンは正直みたいですね。潔く負けを認めます」と敗退コメントを。ファンに向かって3分間愛嬌をふりまく、という罰ゲームを課せられた「DEEPホリック」は、海苔を歯につけて笑顔を浮かべるパフォーマンスで爆笑を誘ったが、愛嬌ではないとのクレームにより、じゃんけんで負けたジョンウが代表して「キヨミプレイヤー」を披露した。
爆笑の連続だった企画コーナーが終わり、再びライブへ。バラ―ド曲の「1日中」と「なぜ私は必ず」では、歌唱力の高さを見せつけたが、これで今日のステージが終わりだとのこと。「え~~」と悲しむファンに向かって
テウン「僕たちも、いつまでもみなさんと飛びたいよ」ソンミン「またくるよ」とコメント。
アンコールを待つ間には、メンバーたちが今回のファンミーティングの内容を決める会議の映像が流され、ライブで披露された楽曲や個人技がどのように決まったのかが明かされた。
黒いTシャツ姿で再登場すると、ヒット曲「いたずらにいこう」で興奮はピークに。ラストの曲「痛み」では、客席に降りてハイタッチしたり、ファンがつけていたカチューシャをもらって頭につけたりなどの交流をはかっていた。
今回のライブで驚いたのは一部コーナーをのぞいて、彼らのコメントがすべて日本語だったこと。まだ、日本デビューをしていないため、日本語は話せず、ステージ前に設置されたモニターに映るカンペを見ながら話していたのだが、通訳を介さないでファンと交流しようという気持ちが伝わってきた。あまりにもカンペを棒読みだったり、かみまくったりのメンバーがいるのもご愛嬌で、テウンが「DEEPSが、僕らの日本語を聞いて、こんな顔をしてるよ」と戸惑うファンのマネをして爆笑を誘ったのも印象的だった。
SPEEDらしい自由奔放で楽しいステージに、ファンたちも大満足だったようだ。
(写真提供:A・R・A)
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)