1973年に起こった金大中事件を題材にした映画『KT』制作の際、監視や尾行を経験している阪本監督は、本作について「善悪を単純化せず、伏線も素晴らしく、同業の人間としていろいろ学習させてもらった。涙を流したが、それは安い涙ではなく、今の自分たちの時代に返ってくるような涙だった」との絶賛でジュナン監督を労い、そのジュナン監督は「阪本監督はやはり凄い監督ですね」と唸り「短いコメントながらも核心を突いてくるし、『本質を観てほしい』という私の意図を鋭い洞察力で指摘してくれた。同業者として嬉しい」とエールに返礼していた。
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朴槿恵政権時代は弾圧を恐れて投資家も手を引き、映画作りも軌道に乗らなかったそうだが、汚職が発覚して一転、向かい風が吹いてきたという。ジュナン監督は「汚職が発覚し、世の中がひっくり返ったようになり、投資家たちが次々と手を挙げてくれた。キム・ユンソク、カン・ドンウォンら名のある多くの俳優たちも、まだパク政権が完全に終わったわけではないのに、勇気を振り絞って参加を表明し、私と志を共にしてくれた」と韓国の時代の変化を実感。それは人々が立ち上がって巨大権力と戦った1987年の様子とリンクしており「韓国版アベンジャーズ級の俳優たちが参加しているが、それはすべてこの映画の物語が持つ力が動かしたもの。今回の映画作りの過程において、劇中同様の奇跡がありました。まさに一人一人の心が集まって完成した作品です」とアピールした。
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