「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.29「新大久保駅の活況」

第3次韓流ブーム

2012年8月に当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領が竹島(韓国では独島〔トクト〕)に上陸し、日韓関係が急速に悪化した。その影響で韓流ファンも減少した。
その翌年の新大久保駅の1日平均の利用者は3万9629人だった。
それが、2017年になると、利用者は4万8220人になった。
これだけ増えたのは間違いなく、新大久保駅を利用する韓流ファンが多くなったからだ。
それは街を歩いていても一目瞭然だ。日韓関係が悪化した頃に比べると、歩道を行き交う人の数がまるで違う。特に、K-POPが好きな若い人の姿が目立つ。

今では、「第3次韓流ブーム」と呼ばれるようになった。
冬ソナが爆発的な人気を呼んだのが2004年頃で第1次、東方神起などのK-POPのスターたちが活躍し始めた2010年頃が第2次、そして、TWICEや防弾少年団が牽引している今が第3次というわけだ。
そうした第3次韓流ブームの勢いは、新大久保駅をJR東日本で一番利用者が増えた駅に押し上げた。
果たして、今後の展開はいかに。第3次の勢いが長く続いてほしいのだが……。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

2018.07.21