冷静沈着で理知的
キム・シンは、自分の胸に刺さった剣が見える女性を探して、それを抜いてもらえば安らぎの世界に行ける。
しかし、まだそういう女性に会えなかったので苦しみ続けていた。
そして、コン・ユが演じるキム・シンは、3つのキャラクターに分かれる。
1つ目。
まずは、ウンタク(キン・ゴウン)の前で冷たい素振りを見せるキム・シンだ。
高校生で不幸な身の上のウンタクを、キム・シンは彼女こそが自分を安らぎの世界に送ってくれる女性だと思ったのだが、そうでないことを悟ってからは冷たく当たるようになる。それでも、天真爛漫なウンタクの人間性に触れていく中で、キム・シンの心の中に変化が起こってくる。
それにしても、2人は常に対照的な表情を見せる。キム・シンはウンタクに対してそっけない。しかし、ウンタクはキム・シンを「自分の願いを叶えてくれる男」と思い込んで何かと言い寄ってくる。
そういう歯車が合わない2人の関係を演じるコン・ユは、冷静沈着で理知的だ。ここで彼は、感情をグッと抑えた演技を見せている。(ページ3に続く)