「コラム」大学の演劇系の学科はなぜ人気が高いのか?

俳優への道は険しい
たとえ成功した俳優でも、卒業後の5年くらいは苦労している。希望を持って何年も我慢してきた人でも、結局あきらめてしまう場合もあるのだ。
「自分は性格的に芸能界じゃないと絶対にダメ!」
そう強く思える人でなければ、かなり難しいかもしれない。
しかし、働き場所にこだわらなければ、チャンスはいくらでもある。
たとえば、地方自治体では自治体ごとの芸術に関するコンテンツ開発を進めていて、そこでは多くの俳優を募集している。もちろん競争はあるが、それ以上に需要もあるということだ。

「俳優の需要はあるのですが、ソウルの学生は地方に行きたがりません。地方で演技をしている俳優たちは、質が高くないと思っているようです。だからといってソウルで俳優になるのは簡単ではない。それで結局は、『必ずしも俳優になる必要はない』という結論にたどり着いてしまうようです」(前出の教員)
また、演劇関連学科の卒業生でも、一般企業に務める人も少なくない。実際、俳優だけで生計を立てるのはとても難しく、女性の場合は結婚を機にやめてしまうケースもかなりある。また、男性も結婚して家族を持つと、家族のために一般企業へ転職することが多いようだ。
俳優への道が険しいのは、日本も韓国も変わらない。

文=「ロコレ」編集部

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2018.04.07