韓国陸軍は、数多くの師団によって構成されているが、その中で特に伝統のある師団が第6師団である。この第6師団は「青星部隊」としてよく知られている。果たして、青星部隊はどんな部隊なのだろうか。
愛称は「ブルースター」
韓国の師団には、特徴的な部隊名がよく付いている。
有名なのは第3師団の白骨部隊、第9師団の白馬部隊、第15師団の勝利部隊、そして、第6師団の青星部隊だ。
特に韓国では、師団の名前を第3とか第6とかナンバーで呼ぶよりは、部隊名で呼ぶほうが多い。そのほうが記憶に残りやすいし、部隊の特徴をよく表しているからだ。
それでは、第6師団はなぜ青星部隊と呼ばれるのか。
この部隊は、1950年に始まった朝鮮戦争で輝かしい戦歴を挙げた部隊である。
数多い韓国軍の師団の中でも、朝鮮戦争でどれくらい活躍したかがその部隊の評価につながってくるのだが、青星部隊の場合は「もっとも朝鮮戦争で活躍した部隊」という評価が定着している。
朝鮮戦争のときは国連軍が韓国軍と一緒に戦ったのだが、国連軍は師団のことを「ブルースター(青い星)」と愛称をつけて呼んでいた。
それにならって、朝鮮戦争でもっとも重要な働きをしていた第6師団が青星部隊と呼ばれるようになった。(ページ2に続く)