-「MASTER/マスター」は娯楽クライムアクションとして楽しめる作品ですが、カン・ドンウォンさんが好きなクライムアクション映画は何ですか?
最近、「ベイビー・ドライバー」を見たんですけど、すごく面白かったです。あまりにも良すぎて、腹が立つぐらいでした(笑)。カーチェイスシーンも見事でしたね。
-では、クライムアクション映画に限らず、これまで見た中で好きな映画というと?
「エターナル・サンシャイン」がすごく好きです。中学生の頃に見た「ブレイブハート」も良かったですね。「フリーダム」と言ったところで、泣きました(笑)。日本映画では「嫌われ松子の一生」とか、是枝裕和監督の作品も好きだし。あとは「南極料理人」とか、韓国版にリメイクした「ゴールデンスランバー」に僕も出演しているんですけど、原作も良かったです。韓国映画では「殺人の追憶」、「グエムル -漢江の怪物-」とかも好きです。
-日本では7年ぶりの舞台あいさつで、久しぶりに日本のファンと会いますね。
公式的に日本で久しぶりに舞台あいさつができることになり、うれしいです。こういう機会がもっとたくさんあればいいんですけど、そのためには韓国映画がもっと頑張らないといけませんね(笑)。とにかく、久しぶりに皆さんと会うのをすごく楽しみに来ました。
-何度も来日されていますが、日本での楽しみというと何でしょうか?
美味しいものを食べることです(笑)。そばがすごく好きで、ほかにも寿司、トンカツ、天ぷら、カレーうどん、ラーメンも好きだし、好きなものがたくさんあります。
-先ほど、日本では韓国映画がもっと頑張らないと、という話をされましたが、韓国映画は世界的に広がり、パワーを持ち出していると思います。カン・ドンウォンさんはそういうことを実感されますか?
韓国映画が外国で認められているというニュース記事を見たことはあるんですが、実際に関係者と会ったわけではないし、海外での興行成績も突出していいわけでもなかったので、本当なのか信憑性を疑っていたんです。ただ、実際に海外の映画祭に行って、映画関係者と会ったら、思っていた以上に、韓国映画を高く評価してくれていると感じました。だから、しっかり良いものを作れているんだなと思います。
-韓国映画が、それほどパワーが持つ源は何でしょうか?
映画1本を作るのに、みんなが使命感、自負心を持って作っているということですね。大変なときも多いですが、それ以上に皆さん頑張っています。韓国映画が目指すところというのは、観客の皆さんが好きなハリウッド映画的なものだったり、商業映画だったり、大作だったりするんですが、それなりのものを作るためには、犠牲が伴いますよね。でも、僕たちは少しでもいいものを作りたいという気持ちで、そのためには犠牲はつきものだから、それを乗り越えて頑張ろうというベースがあり、それを楽しんでやっているところがあります。それが大きな力になっていると思います。
カン・ドンウォンは「MASTER/マスター」で、緻密な分析能力と果敢な行動力を併せ持ち、執念と信念の力で犯罪世界を自分が変えてみせようとするエリート警察官キム・ジェミョンを演じ、インタビューでも「キム・ジェミョンと似ている部分がある」と話していたが、言葉の節々から、キャラクターと重なる部分が感じられ、映画を見ても、より説得力のある人物像に演じ上げているのが伝わるだろう。
毎回、作品ごとに変化に富んだキャラクターを完ぺきに演じ分け、30代俳優のトップを独走中のカン・ドンウォンがイ・ビョンホン、キム・ウビンとどのように火花を散らしながら、観客を物語に引き込んでいくのかも見どころだ。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
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