時が止まった異世界に閉じ込められ、大人になってしまった少年。誰も知らない“隠された時間”とは――。2016年に韓国で公開され、話題となった俳優カン・ドンウォン主演映画「隠された時間」は、満月の日に行方不明になるも、数日後、大人の姿になって帰ってきた少年ソンミンと、彼を信じる少女スリンの交流を描いたファンタジック・ラブストーリー。
これまで出演した「デュエリスト」では刺客、「私たちの幸せな時間」では死刑囚、「チョン・ウチ 時空道士」では導師、「義兄弟 SECRET REUNION」では工作員、「超能力者」では超能力者、「群盗」では武士、「プリースト 悪魔を葬る者」では司祭、「華麗なるリベンジ」では詐欺師など、作品ごとに華麗なる変身を遂げてきたカン・ドンウォンが、本作では外見は大人でいながら、心は少年という難しいキャラクターを繊細に瑞々しく表現。美しいビジュアルに、憂いを帯びた切ないまなざしを浮かべ、新たな魅力をスクリーンに焼き付けた。
8月19日(土)より、東京・シネマート新宿ほか全国順次公開される本作のプロモーションのため来日したカン・ドンウォンが撮影を振り返りつつ、自身の少年時代のエピソード、さらには仕事に対する考え方についても語った。
-本作では、体は大人で心は少年という複雑な役どころに挑戦されましたが、難しい役を演じてみた感想をお願いします。
15年間、閉ざされた世界から戻ってきた少年の感情を表現しなければならなかったので、演じるのは容易ではなかったです。同時に撮影のスケジュールがハードで、環境面でも大変な部分があったので、もう少し余裕があったら、もっと上手くできたのではないかな、と撮影が終わってから思いました。もし次回、こういう作品に出演するなら、もっとしっかり準備をしてから臨みたいですね。でも、撮影自体はとても楽しかったです。
-時間が止まっているシーンなどは、作品が出来上がってから見たと思いますが、印象に残っているシーンを教えてください。
最初に時間が止まったシーンは、CGがない状態で撮影したので、出来上がったものを見て、とても新鮮に感じました。水しぶきが止まっていたり、猫が空中に浮かんでいるシーンなど、CGで映像がキレイに仕上がっているなと思いました。
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