成長への熟成期間
ソウルオリンピック以後の韓国は、海外旅行が自由化されて若者たちが欧米に留学し、それが音楽・映画・ドラマの発展に大いに結びついた。
こうして韓国の大衆文化は目覚ましい発展を遂げていくわけだが、1988年前後に生まれた人たちは、その後のインターネット社会で主役に躍り出て、「N世代」と称されるほどネット社会の申し子になった。
以上のように、韓国社会の中でも特に自由を謳歌して先進のネットを自在に操る世代が、今は兵役延期のギリギリを迎えて続々と入隊しているというわけだ。
そんな彼らに、どんな言葉をかけてあげれば一番ふさわしいろうか。
かつて、「兵役は芸能人の墓場」と言われた時期もあって、兵役による空白期間に芸能人の人気が落ちてしまうという現象も見られたが、今はそういう時代ではない。むしろ、兵役を通して貴重なキャリアを積んだ芸能人が復帰した後に、目覚ましい活躍をしている例がたくさんある。
具体的に言うと、ヒョンビン、ソン・ジュンギ、東方神起のユンホなどがその代表格だ。つまり、兵役による空白期間というのは、人気スターにとって鬼門でも何でもなく、さらなる成長への熟成期間になる可能性が高い。(ページ3に続く)