「イベントレポ」FTISLAND、ホンギが涙で本心を語った感動のツアーファイナル「みんなとの友情は忘れない。音楽に向かう僕らを信じて!」

「FREEDOM」では、ホンギの「すわれ!」という号令で着席すると、次のサビで一斉にタオルを投げ上げてジャンプを決めると武道館が揺れ、それを合図にするかのように、いつもと違うイントロに驚かされた「未体験Future」までフロアは狂乱のるつぼと化した。本編最後を飾ったのは、最新シングルのリード曲「Paradise」。ステージから客席にむかって放たれるレーザーの糸が幻想的な空間を作り出す。ファンの歌うコーラスの声が、あまりに大きくて感動的。ホンギも「ナイス!」と満足そうだったが、この日のライブは、バンドの演奏もホンギの声も、ファンのリアクションも、すべてが完璧で、本ツアー一番の一体感を作り上げていた。

アンコールの「FTISLANDコール」もいつもの武道館よりもはるかに大きく、マジカルともいえるムードが漂う。アンコールで再び登場したホンギも、「今回のツアー、幸せでした。10年走ってきていろいろあったけど、心配かけないように頑張るから。昔から僕たちとみんなの関係は友だちみたいだって言ってけど、友情の中には、愛もある。僕らが一番好きなのは友情。この5人も、そして5人とみなさんもお互いの友情を忘れずにいきたい。今までも感謝してるし、これからもよろしくお願いします」と力強く言ったかと思うと、その目には涙がにじむ。会場から送られる大きな拍手に、「カッコいい音楽、いっぱいプレゼントするからな!失敗することもあるけど、音楽に向かっている僕らを信じてください」とあふれ出る本心を伝えた。1ヶ月かけた長期のツアーと、「ずっと動く」というほどのセットリストに、体力の限界を感じたそうだが、これからもライブを続けるために、節制を誓ったメンバーたち。FTISLANDの魅力は、やはりライブで発揮されると改めて感じさせたこのライブは、近年のベストライブといっても過言ではないだろう。10年の歳月をかけ美しく咲いた花に、大きな実がなったのを感じさせる。しかしきっと次のツアーでは、このライブを軽々と超え、さらに大きな実を付けてくれるだろう。

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2017.09.30