「インタビュー」① キム・ジュンス、挑戦を歓声に変えた17年目の進化…自分だけの“ビートルジュース”完成

ビートルジュース キム・ジュンス「ファンから“無理では?”との声も…それでも自分だけの“ビートルジュース”をつくり上げた」

「『ビートルジュース』は不安の声があったからこそ、より突破したいと思った作品でした。やり遂げた今は、これからどんな役にも怖さはありません」

最近、ソウル市カンナム(江南)区のカフェで、ミュージカル「ビートルジュース」の主演歌手兼ミュージカル俳優キム・ジュンスのラウンドインタビューが行われた。現在公演中の同作でタイトルロールを務めるキム・ジュンスは、今回の舞台で初めてブラックコメディというジャンルに本格的に挑戦している。

これまでミュージカル「モーツァルト!」を皮切りに、「エリザベート」「ドラキュラ」「デスノート」など数々の話題作に出演してきたキム・ジュンス。緻密な感情表現と圧倒的なパフォーマンス、そして舞台を包み込むような歌声で観客を魅了し続けてきた。そんな彼が新たな一歩を踏み出したのが、昨年12月16日にLGアートセンター・ソウルで開幕した「ビートルジュース」だった。

同作は、1988年公開のティム・バートン監督の同名映画を原作とするライセンスミュージカル。100億年もの間、この世とあの世の狭間に閉じ込められた“ビートルジュース”が巻き起こす騒動を、スピード感あふれる演出とブラックユーモアで描くコメディ作品だ。

ミュージカルデビュー17年目を迎えながら、これまで本格的なコメディ作品に出演してこなかったキム・ジュンスにとって、ジャンルそのものが大きな挑戦だった。

「俳優として初めて挑むジャンルであり、ミュージカルの既存の枠組みを崩すほど個性的なキャラクターを演じることに、不安がなかったと言えばうそになります」と率直に語る一方で、「これまでも常に挑戦を重ねてきましたが、今回ほど強い決意が必要だった作品はありませんでした。その分、誰かの模倣ではなく、自分にしかできない“ビートルジュース”をつくるために徹底的に向き合いました」と明かした。

さらに、「『アラジン』で明るい作品に出演した際、客席から聞こえる笑い声が本当にうれしかった」と振り返り、「もちろん重厚な作品で涙を誘うこともやりがいがありますが、観客と一緒に笑い合える時間は俳優自身にとっても大きな癒やしになる。その感覚が、『ビートルジュース』を選ぶ決め手になったと思います」と語った。

“安住”とは無縁の俳優であり続けるキム・ジュンス。しかし、今作はファンの不安の声とも向き合う挑戦だったという。

「ファンでさえ今回の挑戦を意外に思っていましたし、一部では『無理ではないか』という反応があることも分かっていました」としながらも、「だからこそ再創造し、自分だけのビートルジュースを完成させたいと思いました。結果として“面白くてかわいい”と受け止めていただけたことが、何よりうれしいです」と胸の内を語った。
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2026.02.25