本当に珍しい例
イ・ジュンギはファンに向けて「次の活動に向けて準備を進めている」ことを明快に述べていた。
しかし、そのイベントからわずか5日後に、青天の霹靂(へきれき)のように急に軍に入隊せざるを得なくなった。
すでに撮影に入った映画や出演予定のドラマがあるというのに……。
あまりに突然の出来事だった。
その当時、イ・ジュンギは28歳になったばかりである。
兵役法には「30歳を越えて兵役を延期できない」という規定があるが、イ・ジュンギの場合は、そのリミットまで3年近くも残っていた。
しかも、韓流のトップスターである。通常なら間違いなく兵役の延期が認められるのに、イ・ジュンギは不可となってしまった。
私も長く韓国の兵役状況を見てきたが、イ・ジュンギが兵務庁から延期を認められなかったのは希有な例であった。
「次の作品がいくつもあるというのに……」
そう思えば思うほど、イ・ジュンギの急な兵役入りは不可解だった。(3ページに続く)