「コラム」 韓国とドラマの素朴な疑問に答えます〔第2回〕

俳優の出演料が低く抑えられている

それでは、なぜ層が薄いかというと、多くの俳優は自分なりの事業も兼ねていて、中年になるとむしろ事業に専念して俳優業をやめてしまう例が非常に多いからです。これは男女を問わずそうであって、韓国ではまだ俳優業は一生の仕事とは思われておらず、若いときだけの腰掛け的な雰囲気が強いのです。


また、テレビの出演料が低く抑えられていて、中堅俳優の生活がままならないことも大いに関係しています。その結果、親を演じられる俳優の数が少なく、特定の俳優に集中してしまうのです。その代表がキム・ヘスクといえるでしょう。
次のテーマに移りましょう。
韓国ドラマを見ていて、「立て膝で行儀が悪い」「食器を持たないで口を食器に近づける」ということが気になりませんか。日本で子供がこういうことをすれば、かならず注意されるでしょう。
しかし、礼儀作法というものは、国が違うとまったく変わるのです。なによりも、日本で無礼とされることが韓国では礼儀にかなっていることが多いと言えます。特に、食事に際して韓国の礼儀作法は日本とかなり違います。(3ページに続く)

2017.09.02