今回は「ドラマで同じ俳優が多く重複出演する理由」と「ドラマでよく見かける韓国の行儀は悪くないの?」について答えます。
韓国芸能界の事情
日本で放送される韓国ドラマの場合、日本で認知度が高い韓国俳優たちの出演した作品を多く放送します。そのために、どうしても同じ俳優が繰り返し出演することになってしまう。そういう事情はファンもよくわかっているのですが、少し不思議に思うのは、主役の両親役も同じ俳優が多いことです。一番目立つのが、なんといってもキム・ヘスクでしょう。
彼女は、お母さん役としてひっぱりだこなのです。古くは、ユン・ソクホ監督の四季シリーズでも、『秋の童話』『冬のソナタ』『夏の香り』『春のワルツ』でそれぞれ主人公の母親を演じていました。これはほんの一例で、彼女は出演作が日本で最も放送されている女優の1人なのです。最近では、大ヒット作の『お父さんが変』でも主人公の母親を演じていました。
なぜ、このように両親役が特定の俳優に集中してしまうのでしょうか。これには、韓国芸能界の事情があります。
一番大きな理由は、中年世代の俳優の層が薄いということ。人数が少ないのでどうしても特定の俳優に偏ってしまうのです。(2ページに続く)