再びのライブコーナーでは、オリジナル曲の「BEAUTY」で客席とのシンガロングを楽しみ、ゲストボーカルにPRETTY BROWNのイネを迎えて「여우(ヨウ)」「SICK N TIRED」を披露、イネの透き通るようなボーカルとのコラボレーションで洗練されたステージを演出。アイドルを卒業し、シンガーソングライターとしての道を歩み始めたSIYOONの新しい姿がそこにあった。
そしてSIYOONは日本のファンへの思いを綴った手紙を読み上げた。
「4年という時間が過ぎたのに、私を忘れないで覚えていてくれた皆さんに本当に感謝の言葉を伝えたいです。私は皆さんがいたから日本で音楽活動ができて、皆さんがいたから日本での思い出が美しくて、皆さんがいたから日本が恋しくて、皆さんがいるから皆さんに会いたくてもう一度日本に来たかったです。皆さんの存在がなかったら、私はまた音楽を始める勇気を持てなかったし、皆さんの愛のおかげでこうしてステージに立つことができました。大きな愛に恩返しできるように、いつも努力するアーティストSIYOONになります。“愛してる”という言葉よりもっと大きな表現があればいいけど、文字で、言葉で、全て表せないくらい愛して、愛して、また愛してます」
そう静かにゆっくりとひとつひとつの言葉をきれいな日本語でファンに語り掛けるSIYOON。音楽とファンに誠実である姿は以前と変わらないようでいて、大きく変わっているようでもある。
最後に「私がつらかった時に皆さんのことを考えながら作った曲です」と「The light」を歌い上げる。少しハスキーなその歌声にファンの声が重なったその瞬間は、アーティストSIYOONとしてのまったく新しいページが開かれた証明だ。
「また会いましょう!じゃあね!」と笑顔でステージを去るSIYOON。その先の景色はいったいどんな色をしているのだろう。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)