「インタビュー」「師任堂(サイムダン)、色の日記」ソン・スンホン インタビュー

Q. シナリオを最初に読んだ時の印象は?

師任堂を素材にしたドラマは今回が初めてだと思います。師任堂の功績はなんとなくは知っていますが、実際はどんな人生を送った女性なのかが気になりましたね。とても素晴らしい画家であり、芸術家であり、立派な母親。そんな彼女を、監督と作家がどのようにドラマ的に描くかが大事だと思いました。

私が演じたイ・ギョムは虚構で作られた人物ですよね。だから私自身はより自由に表現したい欲が沸きました。直接は聞けなかったのですが、実在した人物を演じることで、イ・ヨンエさんはプレッシャーを感じていたはずです。
物語は、師任堂が初恋のイ・ギョムに再会してからの物語が描かれます。私の立場は、師任堂の初恋の相手で、芸術家で、王族だけど金や名誉よりも師任堂のことだけどずっと見守る、まるで守護天使のような人物でしたから。よりこの役を演じてみたいと思いました。

Q. 今回はすべて事前制作ですが、いかがでしたか?

私も初めて事前制作のドラマに出演しました。
本当に1年近い期間、四季をすべて作品に盛り込みながら 30話の作品に仕上げました。一つだけははっきり言えますが、完成度の側面からするとどの作品よりも自信があります。

個人的に俳優の立場から言うと、キャラクターを研究及び分析するためにこれほど良い環境はなかったと思います。韓国ドラマの現場はとてもタイトで大変なんです。今日撮影した映像を明日、明後日には放送するという状況です。
事前制作ドラマとしてより完成度の高い作品を視聴者の皆様にお見せできるのは、俳優としてはとても嬉しいことだし、今後も事前制作がされるといいなと思います。俳優と監督、スタッフが一体となって作品に没入できたことがとてもよかったと思います。

Q. 演じられたイ・ギョムのように、同じ人を愛し続ける一途な愛情(献身的)をどのように思いますか?

イ・ギョムは初恋を忘れられず、相手が結婚して子供がいるのにもかかわらず、相手に対する心配や恋しさでずっと離れられず、助けたりするんです。しかし現実では、なかなか存在しないキャラクターですよね。20~30年間、一人の女性を愛する男は現実では本当に見当たらないですよ。だからこそ、ドラマ上だとしても、そういった役を演じられることがとても面白くて、光栄に思えた記憶があります。(2ページに続く)

2017.06.28