●演技の参考にした作品やキャラクターは?
特に1つの作品ということはないですね。以前「依頼人」という作品でサイコパスの要素を持つ人物を演じたので、その時に勉強のために本を何冊か読みました。それから医師役は「ありがとうございます」でも経験があります。今回は殺人犯の役ではなく、殺人を犯したかもしれない容疑者であって、実際の加害者ではないんです。例えば純粋さの部分は『シザーハンズ』を参考にしましたね。もともと このドラマのタイトル案が「フランケンシュタイン」だったんです。そういう要素では『ウォーム・ボディーズ』も共通していますよね。SFではありませんが、異質な要素を持つ医師が人々と出会い 変わっていくストーリーなので、複数の作品から少しずつ参考にしました。また、神経外科医の役なので専門家にアドバイスをもらったりしながらいろいろ準備しました。
●多くの作品を参考にした分、いい演技が出来ましたか?
医師ではなく人間を表現したかったんです。医師はキャラクターを説明するための背景的な要素にすぎません。ヨンオが特別な人と出会った時に、どんなリアクションや対応をするか。それから感情が芽生えたと思い込むシーンや、信じる人に裏切られたシーンなども、普通の人とは違う表現が求められます。そういう部分の演技を重視しました。
●パク・ソダムさんの第一印象と共演した感想は?
ソダムさんの第一印象は素朴な感じですね。脚本家の先生のお宅で初めて台本の読み合わせをした時にお会いしました。撮影前に準備すべきことなどについていろいろ質問する様子を見て、情熱を感じましたね。また、最初、ヨンオはジンソンと対立しますが、次第に彼女に興味を抱いていくようになります。その分、リアクションも多様で複雑でしたが、ソダムさんが積極的に監督や僕の意見を聞きながらうまく合わせようとしてくれました。
●撮影中、記憶に残るエピソードは?
ほとんど病院内での撮影で、序盤は胸ぐらをつかむシーンばかりでしたね。会うたびに彼女の首に手をかけてました(笑)。そんなキャラじゃないのに(笑)。シリアスなシーンですが、撮影中はまた次のシーンも胸ぐらをつかむのかと思うとおかしくて。
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